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文庫

60歳 女ひとり、疲れないごはん

「食事」は人間としての生活の中で欠かせないものである一方で、健康的に生活できるか、できないかと呼ばれる重要な要素の一つである。 料理はもちろんのこと、材料、食べ方一つで、自身の身体、さらには隊長などが変わってくる。そうであれば健康的に、かつ疲れないごはんや食べ方を行ってみたいものである。 本書は著者自身のごはんを揃えている「写真集」と言うべき一冊である。分類としてはエッセイに当たるのだが、エッセイ […]

プラチナ・ゴールド 警視庁刑事部SS捜査班

「警察小説」と言うと刑事の活躍が多く見受けられている。本書もまたそのような一冊であるのだが、女性刑事2人が事件捜査を行い、解決に導くというものである。 ある窃盗団を追って捜査を進めるのだが「通信障害」が発生してしまう。警察側のミスかと思いきや、実は犯人の陰謀だった。捜査の失敗を受けて左遷された女性刑事は後輩と新たなる捜査へと乗り出す。その「捜査」は通信障害を装った特殊犯罪であった。 「特殊犯罪」と […]

コンビニ兄弟―テンダネス門司港こがね村店―

私自身、ほぼ毎日と言ってもいいほどコンビニに立ち寄る。セブンイレブンやローソン、ファミリーマート、たまにであるがミニストップやデイリーヤマザキなどと言った所に立ち寄る。帰省する場合はかならずセイコーマートにも立ち寄る。 主に買い物を行うのだが、コンビニでしか、さらには特定のコンビニでしか買えないアイテムまであるため、どうしても足を運ぶ。しかもコンビニにはそれぞれの地域ならではの「特色」がある。その […]

四十歳、未婚出産

元々出産となると、20代や30代、中には10代で出産をする人もいる。しかしここ最近では40代にて出産をする「高齢出産」を行う人もいる。 本章もその40歳で出産を行うのだが、しかもシングルマザーとしての出産であるためか周囲の目は冷ややかだった。もっとも社内外での冷たい視線にさらされ、なおかつ誰にも相談できないことに苦しみながらも、子どもを産み、育てるといった苦しいものである。 しかし全てが「敵」とい […]

群青の魚

本書は2人の若き警察官が、特養老人ホームで入所者が殺害された事件を追っている。なぜ本書のタイトルは、冒頭にて言及しているが、 生ける魚は水流に逆らって游(およ)ぎ、死せる魚は水流とともに流る「内村鑑三全集15」p.81より から来ているようである。この中にある「水流」こそが本書である「警察」「社会」そのものの縮図を映し出している。 事件の謎を紐解くために警察官は動くのだが、特養老人ホームの事情、社 […]

ノワール・レヴナント

本書の表紙にはトランプを行っている女子高生の姿がある。トランプのゲームによっては心理的な駆け引きが求められることもある。そのトランプにおける「数字」と、駆け引きが本書にて展開されている。 本書はとある男子高校生を主人公にしている。その高校生はあらゆる事象はもちろんのこと、他人の背中にも「数字」が見えるという。しかもその数字は「幸運」を表しており、どこかのRPGにおける「うんのよさ」を示している。し […]

世にも美しき数学者たちの日常

数学者の「日常」というよりも「生態(?)」を追った一冊である。大学教授はもちろんのこと、数学講師、数学に精通している人物など本当の意味で色々な数学者と会いインタビューを行っている。 数学の魅力、さらに数学研究の魅力など余すところなく綴られているのだが、数学者によっても数学や研究の見方がバラバラであることも面白味がある。中には数学自体が人生で、数学の公式を紐解くことに魅力を覚える方もいれば、「修行」 […]

余命3000文字

本書は表題作を含めて、数多くの作品を収録しているショートショート集である。特に冒頭の「余命3000文字」は文字数もカウントされており、なおかつ3000文字の中で物語を見事に描かれている所に驚きがあった。また他にも「彼氏がサバ缶になった」などナンセンスのものから、「食べログ1.8のラーメン屋」などリアリティがあるようでいて、風刺が効いている作品(むしろ小噺というべきか)まで収録されている。 小説にな […]

贄の花嫁 優しい契約結婚

明治維新において海外の文化が多数取り入れられ、独自の和洋折衷の文化を創り上げた。特に大正時代において文化・芸術を含めその風潮が強く、現在でも語り継がれる「大正ロマン(大正浪漫)」がある。もっともこの時代を背景にした作品は小説・マンガ・アニメ問わず数多くある。 本書も例外なく大正ロマンの時代を舞台にしている。この時代は政略結婚をはじめ、恋愛といったものではなく、むしろお見合いや、許嫁といった要素が強 […]

警視庁アウトサイダー

警察小説となると、よく「刑事のコンビ」というのがテンプレート化されているように見えてならない。とりわけここ最近の刑事モノの小説となると凸凹コンビで、最初の印象は最悪だった。そこからだんだんと事件を解決することにより、絆を深めるといったものが主になってくる。 本書で取り上げる刑事コンビは表紙右にて描かれている刑事こそワケありを画に描いたような刑事である。それもそのはずその筋を専門としていた所から異動 […]