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文春新書

日本の戦争映画

映画には様々な種類があるのだが、とりわけ戦争映画ほど、物議を醸すジャンルはないと思われる。方や「戦争を美化している」、方や「国を悪者にしている」といった論調があり、タチの悪いことに映画そのものを見ずに批判をする。もっとも映画に込められたメッセージは実際に観ないとわからない。それはさておき、日本における戦争映画は長い歴史のなかで醸成されていった。本書は大東亜戦争後の戦争映画をもとにした、日本における […]

決定版 日本の剣豪

日本には「剣豪」と呼ばれるような武士は数多く存在していたが、その中でもよく知られている剣豪というと、多くは宮本武蔵や柳生十兵衛などが挙げられる。もちろんこれらも剣豪と呼ばれているのだが、本書は戦国・江戸、そして幕末維新の中でどのような「剣豪」がいたのかを取り上げている。 第一章「「剣術」の誕生と「戦国」」 元々武士の時代は平安時代末期にあった源平の戦いの中で出てきた。しかしその時は剣術なるものは生 […]

超初心者のためのサイバーセキュリティ入門

Windows95が出る以前まではインターネットは存在しても、あまり知られていない、あるいは使っていないと言った方が多くいた。しかしWindows95が発売されたことを皮切りに誰にでも使うことができるようになり、広がりを見せていくようになった。もはやパソコンのみならず、スマートフォンなどでも使われるようになり、さらにはインターネットを利用して遠隔で操作を行うなどのIoTといったものも出てきている。 […]

ペリリュー玉砕 南洋のサムライ・中川州男の戦い

今年で大東亜戦争が終結してちょうど75年を迎える。戦争の怖さについて語ることのできる方々も少なくなり、恐ろしさを知るとなると、当時の映像や書物だけとなると、悲しいものである。 本書は大東亜戦争において特に後期に起こったペリリュー島の戦い、通称「ペリリュー玉砕」と、その戦いを指揮した中川州男(なかがわくにお)の生涯を取り上げている。 第一章「頑固だが純粋な「肥後もっこす」」 中川は1898年、熊本県 […]

農業新時代 ネクストファーマーズの挑戦

技術革新と言われて久しいのだが、その技術革新の波は農業にも及んでいる。むしろ農業がこの技術革新の中心地になりつつあるのだという。かつて農業は「斜陽産業」とも呼ばれ、衰退が続くといったものであったのだが、近年では企業の農業進出のみならず、新しい技術をもって農業に革命や新時代をもたらすという方々も少なくない。本書はその農業と、その周囲の産業における「イノベーター」たちを取り上げるとともに、農業における […]

猫脳がわかる!

もしも「猫」の脳の中を覗けるのであれば見てみたいものである。実際に猫を飼ったことはないのだが、野良猫に出くわすことが多々あるため、猫に触れるようなことはある(もちろんエサは与えていない)。しかし出くわすと、近づくかと思いきや、すぐに逃げられることが多々あり、猫は何を考えているのかわからない、とも思ってしまう。 私のようなケースは実際に猫を飼っている方もいるのだという。認識のズレにより、猫はストレス […]

ブラックボランティア

東京オリンピックは当初今月24日から開催される予定だったが、新型コロナウイルスの影響により、1年延期し2021年に開催される予定である。あくまで「予定」であり、確定ではない。新型コロナウイルスの影響がどこまで続くかによって、中止になる、あるいは再延期と言ったことも考えられるため、どうなるかわからないのが現状にある。 そういった状況の中で、本書を取り上げるのはどうかと思うのだが、そもそも開催の気運が […]

フェイクウェブ

ここ最近では「フェイクニュース」なるものが蔓延るような動きがあったのだが、今度は新たに「フェイクウェブ」なるものも出てきているという。それは何かというと「偽サイト」と呼ばれるもので企業のそれとかなり似せてつくられてたものである。一見正式なもののように見えて、その実はフェイクウェブで、カード情報などをかすめ取られる、さらにはパスワードの使い回しによる、情報を盗まれるようなことが往々にして起こっている […]

ヒトは120歳まで生きられるのか 生命科学の最前線

世界的な長寿を見てみると、120歳以上生きた人物はいる。現在も疑義は絶えないものの、フランスのジャンヌ・カルマンが122歳まで生きたのが唯一である(かつては泉重千代が120歳まで生きたとあるが、信ぴょう性の疑義により取り消され、105歳に改められたのもある)。 人間の寿命は年々延びており、100歳を超える人も少なくなくなった。また100歳前後になっても矍鑠(かくしゃく・年老いても、丈夫で元気なさま […]

水害列島

梅雨の時期である。この時期になると雨が続き、所によっては災害級の豪雨になるケースもある。梅雨にまつわる豪雨の中で記憶に新しいのが一昨年の7月に西日本を中心とした「平成30年7月豪雨(以下:西日本豪雨)」がある。平成に入ってから豪雨による死者が初めて250人を超えるほどの水害だった。梅雨に限らず、それを過ぎる前後の時には台風がやってきて、風水害などを起こしており、昨年の2つの台風による被害は今もなお […]