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新書

介護―現場からの検証

2000年から発足された「介護保険制度」。2004・2006年に改正され多様な要支援・要介護者のための対応について政府は考えたのだろう。しかし介護の現状はあまり変わっていない、と言うよりもむしろ悪くなっているという声が強い。現状としては非常にきついという。しかも介護というのを食い物にしたグッドウィルの問題もこのような介護の世界に闇を落としている。 老人の人口も比率も上がるだろうとする日本の現状とし […]

日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか

表題からして何やら不思議な感じがしてならない。1965年を境に日本人は「キツネにだまされた」ということを口にしなくなったという。それを歴史学、歴史哲学的観点から考察していこうというのが本書である。 そもそも思ってみれば不思議な話である。昔は「キツネにだまされた(化かされた)」という話や「狸に化かされた」という声があった。私は口にしなくなっただいぶ後に生まれたのでそういう話を聞くということはまずない […]

パール判決を問い直す

まず結論から言うと中島氏は小林よしのり氏と論争を繰り広げたという、ゴー宣のパール真論ではさんざん中島氏や西部氏を批判しながらもパール判決の在り方を語っていたが、本書では小林氏の批判がないといってもいい。まずはここで期待外れ。もう一つは裏の帯紙。中島氏は「自称保守派の法哲学の乱れを正す」と主張し、西部氏は「パール判事は進歩主義者であった」と主張している。 パール判決の前文にどこにそんなことが書かれて […]

足利義満 消された日本国王

足利義満と言えば室町時代初代将軍足利尊氏と後醍醐天皇によって分断された南北朝の統一や、室町幕府の権力強化、さらには金閣寺建立まで尽力をしたという室町時代の中でもっとも有名な将軍の1人にあげられる。 ちなみに表題の「日本国王」だが、これは明国の皇帝から封号が与えられており、実質的な的な日本の支配者に与えられる称号であった。義光は明国と貿易を行うために、数回にもわたって使節を送っていたことからその封号 […]

ドキュメント 精神鑑定

「精神鑑定の何であるかを、私たちにはまだ何も知らない!」 本書の表紙を一つめくった時に出た最初の文である。この時点で衝撃的な本であるなと感じた。精神鑑定とは一体何なのかと言うのはまだまだ私たちにもわからないところがある。本書はケースも交えながら解説している。そもそも精神鑑定は法律に書かれているのかと言うと実はそれ自体は明記されていない。 本書の冒頭で書かれているが刑法39条において心神喪失の者は刑 […]

アラブの大富豪

原油高が著しい世の中。財政的に逼迫されている人もいれば逆に需要が伸び大儲けしている輩もいることも忘れてはならない。その張本人の1つとしてはアラブの大富豪である。現在では石油を中心にドバイやロシア、UAEらと並んで経済成長も著しく、財政的にも潤沢になっているといっていい。では潤沢となっているアラブは一体今何をやっているのか、そしてアラブの人たちの今後のビジョンはというのは何なのか。そしてアラブの商魂 […]

ネット時代の反論術

最近ブログが大流行している。今となっては自分のサイトを立ち上げる時も、時事的なことを語る時も、日々徒然なることを語る時も、私みたいに書評を行う時も、すべてブログで賄える。まさにアウトプットの宝庫と言えようか。 しかしネットは2chにしろ、ブログにしろ、必ずと言ってもいいほど付きまとうのが「炎上」である。炎上というと必ずと言ってもいいほど誹謗・中傷というイメージがあるのも事実。しかし炎上にも種類があ […]

舞台ウラの選挙

「選挙にはお金がかかる」、世間でも私でもそういった固定観念がある。しかし、2005年の郵政総選挙ではあまりお金をかけずに国会議員になった人もいるという。選挙の準備期間が短かったためであるという。しかし従来の選挙であれば充分な選挙期間(1年以上)になるということからポスター大やアシスタント代等でかなりお金がかかるという。しかし本書によると選挙はお金をかけたものが勝ちとは限らないという。では選挙に勝つ […]

テレビニュースは終わらない

本書はテレビニュースに取り巻く環境と現状について書きながら表題にあるとおりテレビニュースは終わらないと結論付ける1冊である。 9・11事件から始めイラク戦争、そして4年前にイラクで起こった人質事件における報道の在り方について事細かに書かれているだけではなく、ブッシュが再選を果たした2004年のアメリカ大統領選挙についてのニュースも書かれている。 私見についてはテレビニュースは終わらないのは私もその […]

線路にバスを走らせろ

バス→線路への走行。まさに夢のような乗り物、これが開発されるのは当分先…かと思いきや、実際に北海道でこういった乗り物が得来ていたことが明らかになった!その名も「DMV(デュアル・モード・ヴィーグル)」。現在では道東にあり現在は廃止になったふるさと銀河線のあったところに現在DMVはそうこうしている。 ではなぜこのような夢の乗り物ができたのかというのが本書である。本書では意向錯誤を事細かに書かれている […]