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新書

日本ウイスキー 世界一への道

少し先の話になるが2014年9月29日から2015年3月末に、朝の連続テレビ小説という番組で「マッサン」というドラマが放映される。これは主人公が外国人ということが話題となっているが、元々のストーリーはウイスキー作りが主軸となっている。 半年前の予習、というのは時期尚早なのかも知れないが、本書と共に日本のウイスキーの歴史と醸造の方法について紐解こうと思う。 第一部「ウイスキー 「生まれ」の現場から」 […]

修羅場の経営責任―今、明かされる「山一・長銀破綻」の真実

「経営危機」というのはいつ、どこで起こるか分からない。それはたとえ大手企業だとしても、大手銀行だとしても、である。かつて銀行は潰れない企業の代名詞と言われていたのだが、今から17年前の1997年にその前提が音を立てて崩れ去った。何が起きたのかというと、「北海道拓殖銀行の破綻」「三洋証券の破綻」そして本書で紹介される「山一證券の破綻」だった。これらの事象のことを俗に「1997年金融危機」と定義すると […]

いじめ問題をどう克服するか

「いじめ」問題は後を絶たない。私の記憶では1994年に起こった愛知県西尾市中学生いじめ自殺事件が一番古い。その後にもいくつかのいじめ事件があり、いったんは沈静化を見せたものの2006年以降、再びメディアでクローズアップされた。 そして本書でも取り上げられているが2011年には「大津市中2いじめ自殺事件」が起こり、学校・教育行政などの不信感が一気に増大した。 その中で「いじめ」はどのように克服できる […]

観光大国スイスの誕生~「辺境」から「崇高なる美の国」へ

「永世中立国」であり、リゾート地としても名高いスイス。さらに言うとスイスは税金も比較的安いためか、セレブな方々も移住してくるのだという。 そのスイスは「観光大国」としても名高いのだが、いかにして「観光大国」となったのか、本書はそれについて紐解いていく。 第一章「グランド・ツアーの世紀―崇高のスイスが、観光すべきものなしか?」 スイス観光に来る目的の多くは「アルプス観光」である。アルプスの魅力につい […]

iPhone vs. アンドロイド 日本の最後の勝機を見逃すな!

本書が発売されたのは今から3年前の3月である。ちょうどその時は東日本大震災が起こった時期でもあるが、それは置いといて、この時期にはスマートフォン(以下:スマホ)の需要が伸び始め、ガラケー(ガラパゴス携帯、フィーチャーフォンのこと)の需要が低下してしまい、もう滅びるだろうという声があった。その当時から3年経過したとき、スマホは未だに活況を呈しているが、同時に陰りも見え始め、逆にガラケーが復活の兆しを […]

おとなが育つ条件――発達心理学から考える

「おとな」とはいったいどのような存在なのか。調べて見ると、 (1)十分に成長した人。一人前になった人。成人。 (2)考え方・態度が老成しているさま。分別のあるさま。 (3)女房などの頭(かしら)に立つ人。 (4)子供がだだをこねたりせず、おとなしいさま。 (5)痘瘡(とうそう:痘瘡ウイルスによる感染症)の異称。「広辞苑 第六版」より とある。あくまで辞書の意味であるのだが、解釈は人それぞれ異なって […]

ビッグデータの覇者たち

「ビッグデータ」とはいったい何なのか、首を傾げる人も多い。「ビッグデータ」とは、 「インターネット上に存在する膨大なデータ(特に非構造化データ)を迅速に収集・分析することで,ビジネスや学術などに有用な知見を得ようとする考え方。また,その分析対象となる膨大なデータ。」(「大辞林 第三版」より) とある。文字通り件数が膨大なデータであり、とりわけ、「構造化されていない」データの事を指す。「構造化されて […]

なぜ僕は「炎上」を恐れないのか 年500万円稼ぐプロブロガーの仕事術

編集集団WawW!Publishing 乙丸様より献本御礼。 私はプロブロガーと言うわけではないのだが、ブログをの更新は約5年間毎日続けている。もっと言うと、ブログを始めたのは2006年4月からさかのぼると7年間、ブログを更新している。 その中でコメントがあれるような「炎上」が起こったことがある。最近それはほとんどなくなってきているものの、ブログの中には毎回のように「炎上」をする事がある。 著者の […]

日本語の哲学へ

本書の著者はNHK経営委員の一人で「朝日新聞東京本社襲撃事件」を起こし、拳銃自殺を遂げた野村秋介を礼賛する発言が話題を呼んだ方の一冊である。 元々著者は哲学者であり、欧米における近代哲学を片っ端から批判しつつ、日本ならではの探求し、掘り起こした、現代日本哲学を形成づけた立役者の一人として知られている。 本書は彼女における「日本の哲学」の集大成と言えるものである。 第1章「日本語と哲学」 元々哲学は […]

チョコレートの世界史―近代ヨーロッパが磨き上げた褐色の宝石

2月14日はバレンタインデーである。 その当日まではお菓子屋やデパート、ショッピングモールなどではいろいろなチョコレートが販売され、本命・義理関わらず、大盛況である。ちなみに私は独り身であるので、自分でチョコを買って食べるというくらいである(もちろん仕事上のティーブレイクとして)。 それはさておき、バレンタインデーは本来「269年にローマ皇帝の迫害下で殉教した聖ウァレンティヌス(テルニのバレンタイ […]