TAG

日本語

日本語の哲学へ

本書の著者はNHK経営委員の一人で「朝日新聞東京本社襲撃事件」を起こし、拳銃自殺を遂げた野村秋介を礼賛する発言が話題を呼んだ方の一冊である。 元々著者は哲学者であり、欧米における近代哲学を片っ端から批判しつつ、日本ならではの探求し、掘り起こした、現代日本哲学を形成づけた立役者の一人として知られている。 本書は彼女における「日本の哲学」の集大成と言えるものである。 第1章「日本語と哲学」 元々哲学は […]

日本語の練習問題

サンマーク出版 綿谷様より献本御礼。 私はブログやライター活動をやっていてつくづく思うことがある。 「日本語は難しい、でもおもしろい」と言うことである。これはなぜかというと、「難しい」理由として日本語の語彙のヴァリエーションも多く、季節や時期といった細かい表現が多彩であり扱いづらいことであり、「おもしろい」所は言葉遊びが多彩にできることにより、落語などの伝統芸能が確立されたことにある。 日本語は時 […]

国語教科書の闇

日本語教育の根幹として「国語教育」が挙げられる。国語教育に使われる教科書には様々な作品が収録されているのだが、収録されている作品にはありとあらゆる「闇」というものが存在する。その作品の中身は平易なものだが、それがなぜ収録されたのだろうか、その闇を本書にて追っている。 第一章「定食化する国語教科書」 「定食」という言葉は全くといっても良いほど含蓄のいくものである。小中高と様々な出版社の教科書が世に出 […]

日本語の歴史~青信号はなぜアオなのか

日本語はおかしいようでおもしろい。 本書のタイトルにある「青信号」という名前だが、実際は緑色の様な色をしている。それでいながら「アオ」なのはなぜなのか。 「アオ」というと、他にも「青ざめる」や「真っ青」などが挙げられるのだが、いずれも「アオ」を表していていない。ましてや「ブルー」で表すような色合いでもない。 このようなアオの喩えは、「おかしいようでおもしろい」といえる一部分にすぎないのだが、他にも […]

英語はまず日本語で考えろ!

WaaW! Publishing 乙丸様より献本御礼。 日本人はどうも英会話が苦手なようである。その「英会話」はただ単に「英語を勉強すればよい」だけではなく、外国人との話す「度胸」も必要である。その「度胸」がネックになって、せっかく英語を勉強していても英語を会話することができない、という人も少なくない。 しかし著者に言わせれば、英会話は「英語を勉強」するものではないのであり、ある「コツ」をつかむこ […]

日本語学のまなざし

「日本語」は歴史とともに変化をしている。しかしその「変化」のあり方そのものが「日本語の乱れ」として蔑視あるいは、批判の的となってしまう。 その日本語の変遷、そして日本語の原理について考察を行うのが「日本語学」であるが、私たちの生活の中ではあまり知られていない。 その「日本語学」は日本語を司る私たちにとって、日本語の進化・乱れを憂うなかで大いなるヒントが隠れているといっても過言ではない。 本書は「日 […]

日本語へんてこてん―古典でわかる!日本語のモンダイ

「今の日本語は乱れている」 これは今に始まったことではない。戦前の時にも同様の議論はされてきている。 しかし著者はそのような議論の中で決定的にかけているものがあるという。それは「古典の側からの考察」がないのだという。確かに古典で出てくる言葉と今の流行語とを見比べてどのようなものが見えるのだろうか。本書ではその日本語の進化と原点とを見比べながら、日本語の難しさと面白さを見出している。 第1章「人気語 […]

若者言葉に耳をすませば

「若者言葉」を否定したり、批判をしている人が多い。そのことにより「日本語が衰退した」と嘆く人もいる。 しかし「若者言葉」は今に始まったことではない。現在でも「かわゆす」や「パねぇ」などが代表格にあげられるが、一昔前であれば「チョベリバ」、もっと前となると「ナウい」という言葉も出てくる。見てみると「若者言葉」は時代が流れるにつれて「死語」になるスピードは速い。流行語にもそれと同じようなものはあるのだ […]

日本語は本当に「非論理的」か

日本語は「情緒的」で英語は「論理的」であるという言葉をよく聞くが、半分正解で半分間違っている。英語にも間投詞や単語だけで通じるものがあり、日本語には主語がなくても伝わることができるといった言葉があるからである。しかし「日本人は論理力がある」というのもあるが、私からみると疑問である。というのは室町時代後期に鉄砲やキリスト教が伝来してきたとき、その信仰者が質問責めにあったという資料もある。 話は変わる […]

七田式 大人の日本語ドリル

株式会社イー・プランニング 須賀様より献本御礼。 「日本語が乱れている」「日本語が退化している」と叫ばれて久しいが、こういうことを主張しているのは、今に始まったことではなく、昔から同じことの繰り返しの中進化をしているにすぎない。 話は変わるが日本語ほど単語のレパートリーが多く、表現を微細なところまで言葉を用いることのできるツールは存在しない。そう考えると日本語を学ぶことにより、言葉の表現をコントロ […]