TAG

日本

日台の「心と心の絆」~素晴らしき日本人へ

日本と台湾の国交は「日中国交正常化」と同時に断絶してしまったのだが、政治的な国交を超えて、精神的な交流は今もなお続いている。その象徴的な出来事として東日本大震災における200億円もの義援金や、2013年に開催されたWBCでの台湾代表が行ったお辞儀が挙げられる。 台湾統治の時代以前は、「化外の地(げがいのち・天子の支配が及んでいない土地)」と呼ばれるような存在だったのだが、日本統治によって目覚ましい […]

年中行事を五感で味わう

あけましておめでとうございます。本年も「蔵前トラックⅢ」をよろしくお願い申しあげます。早速新年最初の本を紹介いたします。 年中行事の始まりは元旦から始まる。その後から春夏秋冬と四季折々の年中行事が行われる。四季折々なところも日本の風習の良さであり、なおかつ、本書のタイトルにもあるとおり「五感」でもって味わうことができることもまた、日本文化の良さとして現れている。今日は年はじめの元日だからでこそ、1 […]

日本の狂気

人間には、様々な感情が眠っている。「狂気」もまたその一つであるのだが、その「狂気」が重なっていくことによって、国家や社会などの集団に伝播し、さらに大きくなる。本書はあくまで「日本」についてフォーカスを当てているのだが、決して著者2人が日本について侮辱をしたり、批判したりしている訳ではなく、あくまで日本にスポットを当てただけのことであるという。 第一章「精神分析から日本の「わたし」」 本章にて定義さ […]

「李香蘭」を生きて

今年の9月7日、李香蘭こと山口淑子が94歳という年齢でこの世を去った。戦前~戦中ではアジアの大女優・大歌手、そして晩年は国会議員として活躍した重要な人物が失ってしまったことになる。戦前から戦中の歴史を紡いできた「李香蘭」はいったいどのような思いで演じてきたのか、そして戦後の人生の中で影響を及ぼしたのか、自ら綴った一冊である。 第一章「「李香蘭」誕生」 李香蘭こと山口淑子は1920年当時「中華民国」 […]

グローバル化とアメリカの覇権

どうも最近、企業などから「グローバル化」と言う言葉がしきりに言われているように思えてならない。もちろん「グローバル化」は必要なのだが、必要以上に強調してしまっている印象が強いように思えている。 その「グローバル化」が叫ばれている要素の一つとしてアメリカの存在があるのだが、アメリカもアメリカで世界各国へヒト・モノ・カネ・情報を海外に送りつつ、国益をまかなっている。しかしアメリカではイラクやアフガニス […]

「肌色」の憂鬱 – 近代日本の人種体験

「F1にイエローはいらない」 これは1986年のF1イタリアGPで、当時国際自動車スポーツ連盟(FISA)の元会長だったジャン=マリー・バレストル氏が当時F1におけるホンダエンジンの総監督だった桜井淑敏氏に向かって言われた言葉である。人種差別的な発言だが前後すると当時はホンダエンジンが席巻し、バレストル氏の母国であるフランスのルノーエンジンが不振だったという事情があり、その恨み節としてこの発言がで […]

デトロイトウェイの破綻 <日米自動車産業の明暗>

アメリカにある北東部にミシガン州があるのだが、その中心地にかつては「自動車の街」として名を馳せたデトロイトがある。デトロイトがなぜ「自動車の街」と呼ばれた理由として、こちらもかつて世界シェアNo.1を誇った「ゼネラルモーターズ(GM)」や「クライスラー」の本社があったからである。他にもフォード・モーターの創設者であるヘンリー・フォードがそこでT型フォードを開発し、人気商品となったことも所以となって […]

ほんとうのニッポンに出会う旅

「ニッポン人には、日本が足りない」 かつて公共広告機構のCMに出演し、一躍有名になった旅館・藤屋の女将である藤ジニー氏の言葉である。この言葉は私も小さい頃によく聞いていて、そのことから日本とはいったいどういった国なのか、と言うのを考え続けていた。 私たちがガイドなどの本でしか知らない「日本」、ちょっと有名どころしか知らない「日本」、そしてガイドにも何も載っておらず、誰にも知られていない「日本」。日 […]

アジア力の世紀

21世紀に入り、中国をはじめとしたアジアが台頭していく中でEUなど、かつては「大国」トマで呼ばれていた国々が財政危機に瀕している。アジアの台頭というと「中国の台頭」とイコールになって見えているのだが、実際の所、日本ではアベノミクスにより経済が回復の兆しを見せており、かつ東南アジア諸国でも中国に負けず劣らずの成長を見せている。 その中で欧米各国もアジア諸国を感化することができないようになってきた。し […]

日本ウイスキー 世界一への道

少し先の話になるが2014年9月29日から2015年3月末に、朝の連続テレビ小説という番組で「マッサン」というドラマが放映される。これは主人公が外国人ということが話題となっているが、元々のストーリーはウイスキー作りが主軸となっている。 半年前の予習、というのは時期尚早なのかも知れないが、本書と共に日本のウイスキーの歴史と醸造の方法について紐解こうと思う。 第一部「ウイスキー 「生まれ」の現場から」 […]