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朝日新書

私の「歌舞伎座」ものがたり

これまでずっと立替工事を行ってきた歌舞伎座だったが、今年の4月1日に五代目歌舞伎座がオープンし、連日「こけら落とし」公演が行われている。 2009年1月に行われた「(四代目)歌舞伎座さよなら公演」からはや4年3ヵ月。歌舞伎ファンはずっと新たな歌舞伎座として待ちわびてきたことだろう。 その歌舞伎界であるが、今年になって十八代目中村勘三郎、十二代目市川團十郎と重鎮が相次いで逝去した。江戸歌舞伎として牽 […]

奇跡の災害ボランティア「石巻モデル」

2011年3月11日 午後2時46分 宮城県沖を震源とした地震が起こった。その地震による津波は我々の想像を遙かに上回り、それにより約3万人以上の犠牲者を出した。 宮城県石巻市もその甚大な被害を受けた地域の一つである。「水の都」と呼ばれた石巻市はこの地震で美しい景観を失ってしまったが、そこで立ち上がる方々もいた。本書は石巻市で生まれ育った奇跡のボランティアを投影している。 第1章「「水の都」が消えた […]

ビール・イノべーション

日本に限らず世界中でも飲まれているアルコール飲料の中で「ビール」がある。ちょっと面白い話を聞いたのだがロシアではこれまでビールは「アルコール」として扱われなかった。今年になってようやくアルコールと認められたそうだ。スコッチウィスキーなどアルコール度数の高い飲み物と比べると少ないのでアルコール飲料に値しないという考えもある。 それはさておき、本書はビールのルーツを探るとともに、ビールがどのように進化 […]

クラウド・コンピューティング仕事術

ここ最近になって、IT業界においても、ビジネスにおいても「クラウド」という言葉が使われるようになった。「クラウド」というのは直訳すると「雲」であり、Googleなどのサーバーがあたかも雲のように見えないと言うことからそう呼ばれている。 ITの場でもビジネスの場でも注目の的となっており、本書のような仕事術は書店に行くとほぼ必ず見つかる。 さて本書の仕事術はいったいどのようなものか見てみよう。 第一章 […]

1万人市場調査で読み解く ツイッター社会進化論

本書はtwitterの市場を読み解きながらtwitterが社会に関してどのような変化を及ぼしたのか、について考察を行っている。 日々のつぶやきをはじめ、ニュースや広告など、twitterは多岐にわたって活躍を遂げてきた。とりわけ大きい者では東日本大震災での救援物資や安否確認、そして救助などが挙げられる。その一方でデマや嘘情報など「玉石混淆」とも言えるのだが…。 とはいえウェブをはじめ、「情報」や「 […]

すし屋の常識・非常識

本書を読んでいると最近寿司屋に行ったことないなとしみじみ思ってしまう。寿司や刺身が好きなのだが、最近ではそういったものを食べようと思うと億劫になってしまう(吝嗇の性なのだろうか)。 実際にすし屋に行ったことは数回しかなく、いずれも回転寿司店であり、本格的なすし屋に行ったことは一度もない。 したがって本書は自分のイメージと照らし合わせて見てみようと思う。 第一章「すし屋がたどって来た道」 日本の食文 […]

老いを照らす

まだこの年齢であるので、「老いる」と言うのはまだ先になるかもしれない。しかし「老後」と言うのを考えるというのに早すぎも遅すぎというのはない。ただ遅すぎても「手遅れ」と言われることもあれば、早すぎると、老後にならないうちにポックリということになればシャレにならない。 人は誰しも「死」は訪れるが、「老い」に関しては訪れる人もいれば、中には訪れない人もいる。しかし今日は高齢化社会と言うのを考えると「老い […]

一日一生

仏教天台宗の総本山延暦寺。厳然と聳え立つ寺は日本仏教の中で最も修行の厳しい寺としても知られている。とりわけ「千日回峯行」は「過酷」という言葉だけでは言い表せられないほどであり、しかも失敗したらその場で自害をしなければいけない決まりとなっている。その途中の9日間は断食・断水・断眠・断臥(横たわらないこと)で不動明王の真言を唱え続ける「堂入り」というのがある。一昨年それを別の住職が達成したというニュー […]

バカにならない読書術

書店では読書術の本が溢れ返っているが、今回はちょっと異端の読書術を紹介する。本書は「バカの壁」で有名な養老孟司氏自身の読書術を伝授するとともに、養老氏に加え、池田清彦氏、吉岡忍氏とともに様々なテーマに沿ったお勧めの本を紹介している。 第一部「「養老流」本の読み方」 ここでは養老流読書論について説明している。養老氏の人生とともにどのような読書を行っているのかというのが非常に興味深く書かれていた。 第 […]

反骨のコツ

「反骨」というと私としては良い響きである。私自身神奈川に住み始めてからあまりTVを見なくなった。北海道にいたときはローカル番組などで自分のみたい番組があったのだが神奈川(もとい東京)ではそういった番組も流れない(流れても数ヶ月〜数年前のすでにみたやつである)。在京キー局は一部の番組以外面白くないばかりであまり見たくないというのが本音である。北海道に帰ったときどこかの番組を見ていた時、「東京メディア […]