朝日新書

書評

姜尚中の青春読書ノート

東京大学大学院教授で政治学者の姜尚中が熊本の野球少年だったときからずっと数多くの書物を読んでいた。本書では夏目漱石やボードレール、丸山眞男、マックス・ウェーバーの作品をピックアップして姜尚中自身の半生を綴っている一冊である。 とりわけ私が衝...
仕事術

言われた仕事はやるな!

「最近の若者は…」や「最近のサラリーマンは…」といった「俗流○○論」というのが非常に多くなっている。そういう意見が出ると「じゃああなたたちはどうなのよ?」と返したくなるのが私であるが。 さて本書の表題を見ると、「上司などからもらった仕事は一...
国内政治

愛国の作法

「愛国心とは何なのか」 一昨年の教育基本法の改正によって「愛国心教育」が盛り込まれたが、具体的に「愛国心」というとナショナリズム(全体主義)にもなれば「愛郷心(郷土愛)」なのか定義に揺れる。 本書はそういった愛国心を様々な観点から掘り下げら...
スポンサーリンク
宗教

悪魔という救い

悪魔と言うのは本当にいるのかと言うと試験としては形としては存在しないと思う。ではどこに存在するのかと言うと人々の心の中にあるのではないかと私は思う。 カトリックの世界では「悪魔祓い」という儀式が存在する。しかも戦後、科学が飛躍的に進化してい...
日本史

本と映画と「70年」を語ろう

1970年といえば学生運動や三島由紀夫事件、連合赤軍によるテロ(際立っているのは「あさま山荘事件)など政治的、右翼・左翼という観点からしても激動の時代であった。 その中で本や映画はどの様だったのか、本書では「合わせ鏡」を持つといわれているが...
技術

線路にバスを走らせろ

バス→線路への走行。まさに夢のような乗り物、これが開発されるのは当分先…かと思いきや、実際に北海道でこういった乗り物が得来ていたことが明らかになった!その名も「DMV(デュアル・モード・ヴィーグル)」。現在では道東にあり現在は廃止になったふ...
国内政治

弄ばれるナショナリズム

本書は日本や中国では「ナショナリズム」というものが蔓延っている。それを排除し真の日中関係を気付こうというのが著者の狙いかもしれない。 しかし隣国というのは永遠に仲良くなれない。中国に関する執拗な日本批判、とりわけ戦争責任論については強く謝罪...
スポーツ

神の領域を覗いたアスリート

本書は一流スポーツマンとしての境地「ゾーン」を8人のアスリートのエピソードと、頂点に上り詰めた者たちの受難、日本シリーズのあれこれ、元スケート選手とアメフト部の監督の対談という構成で成り立っている。 一流スポーツマンというのは非常に特徴的で...
エッセイ

ネコを撮る

猫という生き物は実に不思議な生き物である。私が前に住んでいた小樽ではたくさん猫を見ることができたが、こういうエピソードがあった。昨年末には学校へ行く途中の空き地に猫のたまり場ができた。しかし今年の初めに見に行ったら猫は1匹もいなかった。 さ...
国内

パブリック・ジャーナリスト宣言

本書を読んで、そのあとに著者が運営する「PJニュース」を読んで率直な感想を述べると、これほど日本の巨大マスコミを批判し、そして市民独自の目線で取材し記事にしたものはないと感銘を受けた。実際日本のマスコミ、とりわけ新聞やTVニュースではものす...
スポンサーリンク