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格差

野良ビトたちの燃え上がる肖像

差別や貧困、そしてそこから来る「格差」を如実に表されている一冊である。東京都と神奈川県の県境にあるとある河川が舞台となっているのだが、そこではホームレスたちのたまり場であった。しかもその舞台では様々な差別があるという。 本書はその一つ先の未来の「もしも」を描いており、なおかつ、ネガティブな意味での「もしも」を描いている。しかもその「差別」や「格差」のありようは、本来であれば社会問題になるほどの差別 […]

47都道府県格差

都道府県には様々な「違い」や「格差」は付き物であるのだが、その格差が看過できないという論者もいれば、格差のあり方が改善しなければならない領域のものも存在する。その中で都道府県の中でどのような「格差」があるのか、本書は様々な統計でもって取り上げている。 第一章「健康」 まずは健康であるが、寿命のほかにも、外食といった「食」をはじめ、自殺者数や医師数といった、健康に直結してくる統計もある。 第二章「教 […]

貧困の倫理学

日本でも十数年前から「格差社会」と呼ばれているのだが、その格差は世界に目を向けてみると近づいてはいるものの、それほどでもないような印象を持たれている。その格差の中で生まれる「貧困」。その貧困によって生活が脅かされ、最悪命を落とす人も少なくない。その貧困は倫理学的に何を意味を成しているのか、本書はその倫理における原則や主義における考察を行っている。 第1章「援助の救命モデル―シンガーの功利主義的援助 […]

不安な未来を生き抜く最強の子育て 2020年からの大学入試改革に打ち勝つ「学び」の極意

株式会社オトバンク 上田様より献本御礼。 著者の一人である佐藤優氏は元々外交官であり、インテリジェンスに関する研究や知識はかなり豊富で、政治や国家、さらには国際情勢に関する本を数多く上梓してきた。しかし専門分野に広がりを持ったせいか、本書のような子育てもあれば、笑い、さらには自己啓発など上司の分野も多岐にわたっている。 子育てに関する本は本書で2冊目で、同じような共著として上梓している。著者2人の […]

シングルマザーの貧困

非婚・晩婚化の一途を辿る中でシングルマザーと呼ばれる世帯も出てきている。その出てきている中でシングルマザーが貧困にあえいでいるようなことがあったという。しかしながらシングルマザーの貧困はメディアではあまり取り上げられていない。その知られざることを深掘りしながら列挙している。 第1章「シングルマザーの貧困問題」 シングルマザーの貧困は子育て・教育だけでなく、生活費を得る必要があるため、どうしても働く […]

雇用身分社会

雇用形態における「身分」があるのだという。それは一体どのようなものかと考えていくと、最近では「正社員」「契約社員」「派遣」「アルバイト」「パート」「嘱託」など会社の従業員と一括りにしても多種多様な種類が存在するという。しかもその多種多様さが差別を生み出しているというが、その理由を本書にて指摘している。 第1章「戦前の雇用身分制」 「雇用身分」は戦前の頃から存在した。何かというと「職工」と呼ばれる工 […]

23区格差

東京の中心部には23区がある。その23区には「格差」が存在するという。その存在する格差にはどのようなものがあるのか、要因と対策とはどのようなものがあるのか、そのことについて取り上げている。 第1章「23区常識「ウソ」」 その23区の中では私たちの中にある様々な「常識」が当てはまらないようなことがあるのだという。その「当てはまらない」とは一体どのようなものか、取り上げてみると「少子化」や「高齢化」「 […]

アフリカ―資本主義最後のフロンティア

アフリカと言えばいまだに「発展途上国」の印象が強いのだが、最近になってだんだんと成長の兆しが見えはじめて行った。その象徴として5年前の2010年に南アフリカにてサッカーワールドカップが開かれたのが印象的である。会場設営や治安など課題はあったのだが、ワールドカップが開催されたことにより経済成長を象徴づけたと良いといえるのだが、他にもアフリカ大陸の国々でも目覚ましき成長が存在するという。本書はその成長 […]

不平等について―― 経済学と統計が語る26の話

所得や富に関する「不平等」は往々にして起こる。ちなみにそういった不平等はメディアにおいて「格差」と呼ばれている。ちなみに「格差」というと、「不平等」と同じくネガティブな印象を持たれるのだが、それは人間以前に動植物の世界でもごく当たり前に「格差」が存在するので、ごく自然な現象である。 しかし人間における「不平等」とはどのようなものがあるのだろうか。本書は経済学・統計学の観点から紐解いている。 第1章 […]

「豊かな地域」はどこがちがうのか~地域間競争の時代

「地域格差」と呼ばれて久しいが、よく言われるのが「首都圏」と「地方」との格差のことを表しているのだが、本書では「地方」と「地方」との格差を表す、「地域間競争」も同様に激化しているのだという。それはいったいどのようなものなのだろうか。 第1章「地域間競争の時代がはじまる」 日本の人口は減少の一途を辿っていると言われているが、逆に増加している場所も存在する。首都圏の郊外に当たるところなど、いわゆる「ヘ […]