TAG

江戸時代

徳川家康の勉強法

徳川家康に関しては今年はけっこう話題となっていることが多くあります。今年の大河ドラマは「どうする家康」であり、「葵 徳川三代」以来23年ぶりに徳川家康が大河ドラマの主役となりました。 徳川家康とは江戸幕府を興した人物であると同時に、興すまでの中で戦国時代の波乱を生き抜いてきた人物でもあります。その徳川家康がどのような学びを行い、長きにわたる江戸幕府を興すことができたのか、その方法を本書にて取り上げ […]

男の愛 たびだちの詩

どうもタイトルを見ると、ある特殊な嗜好を持つ女性たちが群がるような表現になっているのだが、もちろんソッチの傾向はあるにしても、よく「男に男が惚れる」と言う言葉がある。正確に言うと鶴田浩二や東海林太郎で有名な「名月赤城山」にある一節にあるものであり、なおかつ「男心に~」となっている。 それがいつしか「男に~」となったのかもしれない。もっともこの「名月赤城山」の赤城山に縁のある人物として、一人は国定忠 […]

さんばん侍 利と仁

昨今では新型コロナウイルスにより企業の倒産や破綻、あるいはそれの危機に瀕する状況に陥るケースが頻発している。特にその危機から脱するために「再建」を行うことも少なくない。 所変わって本書はその「企業再建」を江戸時代において行ったという移植の一冊である。元々は町人で、親族も亡くなり、孤独の身になったが、藩の江戸屋敷に拾われ、養子となり、勘定方で働くようになったが、そこから幕府との「戦い」が起こり、巻き […]

お助け同心 尾形佐門次

江戸時代を描いた小説において、「同心」という名前を目にする。「同心」は江戸時代における役人の一つにあり、庶務や警備などを行う、あるいは軽犯罪を取り締まる警察の役割を担っていた。 同心は各藩におかれていたのだが、同心のあり方も多様であり、伊賀や甲賀では忍者を祖先とした同心がいる。また同心で有名な所では本書でも紹介される八丁堀の同心である。江戸時代初期に寺の多くが八丁堀から浅草に移動となり、その跡地に […]

鬼同心と不滅の剣 牙貸し

江戸時代における身分の一つに同心がある。現代で言う所の警察官であるが、その中でも町の奉行所の中で見回りや軽い犯罪の取り締まりを行う役割を担っている。最近でも見かけることがあるのだが、地元の警官がパトカーや自転車、あるいは白バイ、徒歩でパトロールをする役割と考えれば良い。 前置きが長くなったが、本書は江戸の大伝馬塩町(おおでんましおちょう、現在の東京都中央区日本橋本町四丁目)の長屋で賊に襲撃される事 […]

食いしんぼう同心 謎を食らわば皿まで

幕府における下級役人を総称して「同心(どうしん)」と呼んでいる。本書は奉行所で随一の切れ者と称される同心と、食に目がない、ある種水戸黄門に出てくるうっかり八兵衛のような同心見習いの2人が事件を解決するという一冊である。 方や同心は切れ者である一方で真面目さが性分であるが、もう片方は食べものに目がなく、ある種おちゃらけているように見えるが、事件などの解決になると、同心に引けを取らないほど真剣さを見せ […]

鷹の城

本書はタイムスリップものであるが、かなり意外なタイムスリップをしている。通常であれば、現代から戦国時代や江戸時代、あるいはその逆をイメージする方も多い。しかしながら本書は江戸時代の奉行所が戦国時代にタイムスリップする一冊である。 時代が近いとは言えども、時代が変わると文化や考え方も変わってくる。そのギャップを愉しむことができ、なおかつその時代においてある殺人事件に出くわすこととなる。殺人事件の全容 […]

向島・箱屋の新吉 梅若の涙雨

本書は「向島・箱屋の新吉」シリーズの第3弾となる作品である。本書の舞台は現在の墨田区堤通にある「木母寺(もくぼじ)」。その創建のきっかけとなる梅若丸を弔ってつくった「梅若塚」がある。 新吉はいつもの箱屋の仕事で移動をしている最中、梅若塚を通っている最中に女が涙している姿を目にした。その女に涙の理由を聞くと、女衒(ぜげん・江戸時代に、女を遊女に売ることを業とした人のこと)に売った娘の行方を捜している […]

ぜにざむらい

本書は戦国時代、江戸時代にて活躍した武士、岡左内(おか さない・岡定俊の通称)を描いている。岡の逸話として利殖の巧さにより、多くの金銭を抱えていたことで知られており、その銭を戦の際に持ち歩く、あるいは多くの銭を敷き詰めて昼寝すると言ったことを愉しみとしていたという。本書の表紙にもその片鱗を見せている。 そう考えると守銭奴のようにも見えるのだが、会津征伐の際は当時の主君である上杉氏に銭を献上、同僚の […]

向島・箱屋の新吉

江戸の向島にて箱屋をしている男が主人公で、そこにて出くわした事件を解決するために奔走する一冊である。そもそも箱屋とは、 1.箱を造り、またはそれを売る家。また、その人。 2.御座敷に出る芸妓に従って、箱に入れた三味線を持って行く男。はこまわし。はこもち。はこ。「広辞苑 第七版」より とある。特に本書では2.の意味を指している。表紙にも男性が黒い長方形の荷物を持っているのだが、この中には三味線が入っ […]