江戸時代

書評

春夏秋冬 江戸っ子の知恵

江戸時代には様々な風情や知恵があったという。もっともしつけにしても、知恵にしても日本ならではのものがあり、現代の日本にも参考になる要素がある。もちろん江戸文化に対する批判は数多くあるのだが、参考になる箇所も少なくない。本書は四季折々の江戸時...
書評

「写楽」問題は終わっていない

江戸時代を代表する絵の一つとして「浮世絵」がある。その浮世絵を描いた人物として代表的な人として「東洲斎 写楽(とうしゅうさい しゃらく、どうじゅうさい しゃらくとも読む)」がいる。しかしその写楽は生没年不詳であり、どのような人物なのか全くと...
日本人

葛飾北斎の本懐

葛飾北斎という名前を聞いて思い浮かぶものと言うと「富嶽三十六景(ふがくさんじゅうろっけい)」や「北斎漫画」などがある。その中でも前者の中における「神奈川沖浪裏」と呼ばれる荒波を描いた絵は歴史の教科書に載るほど非常に有名なものである。そのため...
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時代

おちゃっぴい 大江戸八百八

江戸時代にもラブストーリーは存在する。もっともそのラブストーリーなるものは様々な恋人との巡り合いや身分を越えた恋、さらには許されざる恋など、恋や愛のカタチは現代と同じように「様々」である。 本書はとある入れ墨師の男と、剣道師範代の女との恋愛...
日本史

江戸「捕物帳」の世界

捕物帳(とりものちょう)とは、 「江戸時代、目明しなどが、捕物について記した覚え書」(「広辞苑 第六版」より) とある。いわゆる警察の立場であるのだが、そういった大衆作品は多く、特に話題となっているものとして長らく二代目中村吉右衛門が主演を...
日本史

百姓たちの水資源戦争―江戸時代の水争いを追う

環境問題を考えていくうえで行きつくところの一つとして「食糧戦争」と、もう一つは淡水を争う「水戦争」がある。特に水資源を巡っては海外の企業が諸外国の土地を買い占めるといったことが起こっており、日本でも同じように起こっている。 本書の話に移るの...
時代

しゃらくせえ 鼠小僧伝

私自身も困難があると、本書のタイトルのように「しゃらくせえ!」と言ってしまう。その「しゃらくさい」という意味はいったい何なのか、漢字に直すと「洒落臭い」とあり、 「なまいきである。分(ぶん)をこえてしゃれたまねをする。利いた風である。」(「...
日本人

ジョン万次郎に学ぶ 日本人の強さ

ジョン万次郎、本名中濱万次郎は幕末における開国に関して欠かすことのできない自分物の一人として挙げられる。しかし第1章でも語られるように万次郎は、元々は漁師の息子だった。その万次郎がなぜ漂流し、アメリカへ渡り、そして開国の役割の一端を担ったの...
書評

江戸の風評被害

風評被害というと今でこそ福島第一原発事故に伴う放射能の風評被害が存在する。またほかにも様々なデマなどにより風評被害となり、実害となったケースは数多く存在する。 こういった風評被害は現代独特のものかというと、実はそうではない。実は本書で取り上...
書評

江戸「粋」の系譜

「粋」という言葉は「いき」と読む人もいれば、「すい」と読む方もいる。江戸時代にはそういった「粋」と呼ばれる人物や文化があり、落語や歌舞伎などでそれが伝承し続けられている。 しかしその「粋」はどこから生まれ、育てられ、現代に根付いているのか、...
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