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流行語

欲望する「ことば」 「社会記号」とマーケティング

私自身、書評家であることから「言葉」を文面で紡ぐことが大いにある。もっとも自分自身も言葉に関して敏感であるのだが、保守的な側面と言うよりも、新しい言葉を見つけたがる。そのせいか新しい言葉を見つけたがるという「欲望」がある。そのことばにおいてマーケティング的な要素、あるいは社会におけるメッセージなどありとあらゆる意味を持つ。本書はその「言葉の変化」と社会的な意味合いについて取り上げている。 第一章「 […]

ことばが消えたワケ ─時代を読み解く俗語の世界

日本語は絶えず変化する。そのため私自身は「正しい日本語」を信用することができない。私事はさておき、日本語に限らず、ことばは時代とともに変化を遂げていく。それだけでなく、流行語として扱われ、いつしかそれが「死語」となることさえもある。その「死語」こそ、本書のタイトルである「ことばが消えた」と呼ばれるようになったのかもしれない。そのことばが消えたのはどのような理由があるのだろうか、そのことを論じている […]

忖度社会ニッポン

昨年の流行語大賞の一つ「忖度」がある。辞書で調べてみると、 「他人の心中をおしはかること。推察。」(「広辞苑 第七版」より) とある。昨年流行語大賞に選ばれた理由として森友・加計学園問題にて安倍晋三首相の意向を汲むという観点で選ばれたのかも知れない。大賞に選ばれ始めてからは「忖度」という言葉が使われ、媚びへつらいの言葉としても使われるようになった。またこの忖度が選ばれる前にも「KY」という言葉が流 […]

若者言葉に耳をすませば

「若者言葉」を否定したり、批判をしている人が多い。そのことにより「日本語が衰退した」と嘆く人もいる。 しかし「若者言葉」は今に始まったことではない。現在でも「かわゆす」や「パねぇ」などが代表格にあげられるが、一昔前であれば「チョベリバ」、もっと前となると「ナウい」という言葉も出てくる。見てみると「若者言葉」は時代が流れるにつれて「死語」になるスピードは速い。流行語にもそれと同じようなものはあるのだ […]