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海外

年末恒例ランキング2013 vol.2 「社会科学」本ランキング

年末企画第2弾は「社会科学」本ランキングです。今年は63冊取り上げました。時事的な問題や社会そのものの歴史といったものも取り上げてきました。 今回はこの中から印象に残った本を5冊紹介致します。 第5位:女一生の働き方―貧乏ばあさん(BB)から働くハッピーばあさん(HB)へ   posted with ヨメレバ Amazon Kindle 7net honto 紀伊國屋書店 まずは「超高齢 […]

モノを捨てよ世界へ出よう

日本は今、「閉塞感」に覆われている。しかし日本ばかり住んでいては、思っている以上に「閉塞感」を感じることはない。一度海外に出てみると日本のすばらしさと同時に「閉塞感」についてまざまざと感じる事は無いのかもしれない。著者は1年の3分の2は海外で過ごすため、日本に帰ると閉塞感が、帰ってくる度に強まっていることに危機感を覚えたのだという。 本書は自らの経験を通じて、海外に渡ることによって視野を広めること […]

カジノの文化誌

「カジノ」というと、現実ではラスベガスやマカオのカジノを連想するだろう。カジノに縁がなくてもあるロールプレイングゲームでカジノを知った人もいる。 本書はめくるめく「カジノ」の世界と世界中にあるカジノ、そして日本の「カジノ構想」について取り上げている。 第一章「カジノの基礎知識」 まずは「カジノ」そのものについてである。カジノで有名な所では最初にも書いたとおりラスベガスなどが存在する一方でヨーロッパ […]

海の向こうに本を届ける

日本の出版物を海外に届ける仕事。 出版物を届けることに日本は何の役割を持っているのだろうか。本書はその出版エージェントを日本で初めて勤め、そして約40年にわたってその役割を担い続けた女性の半生を本書では描いている。 1.「商社から出版界に」 著者ははじめから出版界にいた人間ではない。当初は日本の商社に勤めていたのだが、その仕事に悩んだとき、マックス・ウェーバーの本でアメリカの出版社に興味を持ちはじ […]

魂のゆくえ アースマラソン766Days

吉本興業の芸人として有名である間寛平氏が2008年12月から2011年1月にかけて地球一周をマラソンとヨットでまわる、「アースマラソン」を立ち上げた。本人曰く「目立ちたいから」という理由であるが、フルマラソンどころか245.3Kmもの距離を走るスパルタスロンを3度完走するほどの実力を持っていることから、「アースマラソン」を考案し、実行したのかもしれない。 本書は766日続いたアースマラソンの記録を […]

日本の1/2革命

西洋では「ピューリタン革命」「名誉革命」「フランス革命」「ロシア革命」など様々な革命が近世から近代のあいだで起こった。 では、日本ではどうか。ほぼ無いというに等しいかもしれない。唯一あったとしても1853年の開国から明治維新を指すことが多いだろう。 しかし著者の両人はその革命は「半分」であったという。ではなにが「半分」なのだろうか。本書ではそれについて解き明かしている。 第一章「日本人がフランス革 […]

アイデンティティと暴力~運命は幻想である

本書の冒頭に「二一世紀は暴力に満ちている」とある。 強ち間違っていない。その背景として日本ではロシアが空爆機を日本一周して権力誇示させたり、中国や韓国では軍隊を用いて領土誇示をしている。 海外に目を向けてみると有名どころではイラク戦争もあれば、アメリカやイギリスで同時多発テロがあり、リビアやシリアでは軍による大量虐殺もある。欧米とイスラム国の対立も然り、である。 文明や宗教、さらには人種にまつわる […]

サバイバル時代の海外旅行術

日本は「観光立国」を掲げ、「観光庁」を設置するなど観光にまつわる施策を行ってきた。しかし現在、日本への外国人旅行者数は2006年現在、世界で30位という位置にいる、逆に日本人が海外への旅行者数も16位と低迷している。その背景として「格差」「貧困」、「リーマン・ショック」などの外的要因、海外へ行く欲求がないという内的要因が挙げられる。 先月、ダライ・ラマ14世猊下が「日本の若者は海外にいくべき」とい […]

資本主義のコスト

洋泉社様より献本御礼。 2008年10月の「リーマン・ショック」により、経済は世界的に減衰してしまった。今は落ち着きを取り戻し、景気も上向きになりつつあるのだがまだまだ油断できない状況である。この急激な景気後退により、「資本主義の崩壊」といった「資本主義」に関する本が続々と出てきており、資本主義の在り方と言うのが問われたのもこの時期である。この資本主義という言葉が用いられ始めたのは19世紀のころで […]

海賊の掟

昨年、ソマリア海賊船の対策として、政府が自衛隊派遣をしたというニュースがあった。その時には野党、特に社民・共産の両党は自衛隊のソマリア沖派遣反対を訴えるという騒ぎにまで発展した。 海賊がいるというのは現実にいたということは知らず、童話に出てくるような架空のもの、もしくは過去のものというイメージを持っている人は少なからずいたのかもしれない。私もそう考えていた。 だが、現にソマリア沖を牛耳っているだけ […]