ミステリー 新説 東洲斎写楽 浮世絵師の遊戯 「浮世絵」の絵師の中では特に有名な東洲斎写楽(とうしゅうさい しゃらく)。しかし彼が浮世絵師として活躍したのは1794年~1795年のうちわずか10ヶ月ほどである。たった10ヶ月の中で何十枚と残し、忽然と姿を消した。もっとも写楽の生没年も不... 2022.12.02 ミステリー書評
書評 遠い声――管野須賀子 瀬戸内寂聴が昨年11月9日に逝去した。99歳という大往生である。作家として、そして人物としても、かなり大きな存在だった。特に作家としては俗名である「瀬戸内晴美」時代から長年にわたって活躍し、逝去する直前まで執筆を行っていたほどである。デビュ... 2022.07.02 書評青春
日本人 英もよう 女形ひとすじ 二代目英太郎の生涯 本書で紹介する人物は演劇、特に新派をご覧になる方々以外は馴染みが薄いかも知れない。劇団新派の俳優でありつつ、新派を越え、歌舞伎などの外部の公演でも女形を貫き、演じてきた。その俳優の名は二代目英太郎(はなぶさ たろう)である。新派では波乃久里... 2021.06.13 日本人書評
日本人 遊王 徳川家斉 徳川家斉は江戸幕府の11代将軍であり、江戸はもちろんのこと、鎌倉・室町を含めた将軍、さらには征夷大将軍の中では最も在位の長かった将軍であり、50年もの間その座にいたのだが、12代将軍家慶に譲った後も逝去するまでの4年間は実質的な権力を握り「... 2021.05.20 日本人書評
日本人 奇蹟の爪音―アメリカが熱狂した全盲の箏曲家 衛藤公雄の生涯 昨今では新型コロナウイルスの影響により、ライブなどが開催されなくなると言ったことも相次いでおり、イベント業界や、ライブハウス業界などでも苦境にあえいでおり、倒産した所もちらほらある。 そのイベントについて、日本人が日本では日本武道館で、アメ... 2021.03.06 日本人書評
書評 百戦錬磨―セルリアンブルーのプロ経営者 おそらく日本のプロレス界にとって、ここ最近では大きく動いていると言っても過言ではない。それは先日秋山準がDDTに、武藤敬司がノアに移籍し、武藤はGHCヘビー級王者に輝き、史上3人目および史上最高齢のメジャー3大ヘビー級制覇を達成した。昨今ま... 2021.03.02 書評経営・マーケティング
日本人 有島武郎――地人論の最果てへ 有島武郎(ありしまたけお)は「カインの末裔」や「或る女」など多くの作品を残した小説家である。小説家の中では学歴ではエリートであり、ハーバード大学にも進学したほどである(1年足らずで退学したが)。その有馬の生涯と、著作の傾向について取り上げた... 2021.02.13 日本人書評
日本人 三島由紀夫 悲劇への欲動 私自身少し驚いており、元々岩波新書自体、三島由紀夫の思想とは真反対にあるような印象が強かったのだが、その岩波新書に三島由紀夫にまつわる本が上梓されるとは思ってもみなかった。 それはさておき、1970年11月25日に三島事件(「楯の会事件」と... 2020.11.18 日本人書評
外国人 脳波の発見―ハンス・ベルガーの夢 ハンス・ベルガー(以下:ベルガー)はドイツの精神科医でありつつ、神経科学者であった。ベルガーは脳による情報の通信を始めて確認し、これを「脳波」と定義した人物でもある。その発見までの生涯と、脳波にまつわる論争があったとされているのだが、どのよ... 2020.09.02 外国人書評
日本人 評伝 一龍齋貞水 講談人生六十余年 私事であるが、私は落語鑑賞を趣味にしている一方で、講談を聞いたことはほとんどない。また実際に生で聞いたことはこれまででたった一度だけである。その一度は高校の時の芸術鑑賞の授業の中で聞いたのだが、その時に聞いたのが本書で紹介する一龍齋貞水の講... 2020.08.11 日本人書評