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考察

スポーツと政治的なるもの―英国法からの問い

本書の視点は結構面白い。「スポーツと政治」と考えるとオリンピックやワールドカップなどの大会と国の政治との関連性やしがらみについて書かれる本が多かったが、本書は副題にあるように「英国法」、つまり競技と「法律」の比較についての考察を行っている。 本書でも取り上げられているが馬術の競技と動物虐待法、マラソンや競歩などの行動競技と「公道法」が例に引き出すことができる。 後者の場合は国を挙げて行われたり、事 […]

思惟の道としての現象学 超越論的媒体性と哲学の新たな方向

本書は哲学の中でも「現象学」という分野を確立させた、エトムント・フッサールが生誕150周年を記念し、新たに「現象学」というのを見直すということから本書は上梓された。 そもそも「現象学」とは何なのだろうか、というところに入っていくが、もともと哲学は私たち、もしくは物体の「存在」の意義を問うことが多い中で現在起こっていること、いわば「現象」の観点から読み解いていく分野のことを示している。しかしその「現 […]