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脳科学

大人の直観vs子どもの論理

子どもは好奇心の塊で、直観でなおかつ直情的に行動すると思いがちであり、なおかつ大人は理性が成長することによって、考え方・話し方などが論理的になると思いがちである。しかし本書はそれとは逆で、子どものほうがむしろ大人以上に論理的で、大人の方が直観的であるという。本書はそのように至った理由について証明している。 1.「間違いだらけの私たち」 「人間は間違える生き物」と言う言葉は有名であるのだが、その理由 […]

勉強法の科学――心理学から学習を探る

書店に行くとビジネスマン向けや受験生向けなどの「勉強法」にまつわる本がある。その勉強法として挙げられるものとして知識の得方であったり、記憶の仕方であったり、さらに問題の解き方であったりと方法はいろいろとあるのだが、そもそもそういった勉強法は科学的な見地から解き明かしている本は本書に出会うまで見当たらなかった。 本書はその勉強法はどのようなメカニズムがあるのか、科学的な見地から考察を行っている。 1 […]

暴走する脳科学~哲学・倫理学からの批判的検討~

脳科学はこれまで当ブログでも、書評を行ってきた。もちろん脳科学という分野を説いた本には玉石混淆であることはもはや書くまでもない。しかしその脳科学に対し、哲学・倫理学の観点から批判する本が出てきた。哲学・倫理学となると、生物学や科学などとの対立は今も昔もある。たとえば「生命」に関してが最も良い例で、クローン人間や遺伝子組み替えなどが対立軸の要素となっている。 さて、脳科学における「科学」と「哲学・倫 […]

なぜ他人の不幸は蜜の味なのか

「他人の不幸は密の味」 と言う言葉を読く聞く。昨年のクリスマスイブでも「明石家サンタの史上最大のクリスマスプレゼントショー」があり、他人の不幸話をあたかもお笑いの如く見ると言うことがあった。それだけ不幸話が密の味の如く甘美で、なおかつ癖になるという。 本書はタイトルにある言葉のメカニズムについて、科学的な見地から紐解いている。 第一章「「隣の芝生は青い」を科学する」 本章のタイトルにあることわざだ […]

二重洗脳―依存症の謎を解く

「洗脳」と言うとなにやら催眠術やカルトといったような要素を持っているようなものを連想してしまうのだが、「洗脳」される要素は、ゲームや食べ物、たばこ、仕事、自分探しなどごく身近な感情やことによって引き起こしてしまう、いわゆる「ハマる」ということが、洗脳をしてしまうと言う。 しかしそういったことで「洗脳」を起こしてしまうのか、そしてどう言った悪影響を及ぼすのか、そして対処方法はいったい何なのか、そのこ […]

小説を愉しむ脳~神経文学という新たな領域

小説を愉しめる人と、小説を愉しめない人の脳にはいったいどのような違いがあるのか。私は小説を書評している中で疑問に思ったことである。もちろん私の肩書きの一つである書評家があるのだが、同業者の多くは小説の書評を主としている方が多い。もちろん著名な書評家を見てみるとそのほとんどが小説専門と言っても過言ではない。 しかし私は元々小説中心では無く、どちらかと言うと小説を読むのが苦手である。そのため本書でもっ […]

生命科学の冒険―生殖・クローン・遺伝子・脳

医学の進歩は目覚ましいと言われている。しかし進歩によっては「生命倫理」として疑問を投げかけたり、批判したりするようなことも起こっている。日々刻々と進化をしている、医学、その中でも「生殖技術」や「遺伝子」といった生命科学がどのように進化を遂げていったのか、本書は「生殖」「クローン」「遺伝子」「脳科学」といった分野にて語った一冊である。 1章「生命の始まりの科学―生殖」 「生殖」と言っても、別に性交渉 […]

すべては脳からはじまる

「脳」は人間の思考や行動、判断などさまざまな考えだけではなく、人間としての活動に欠かせない機能を制御する役割を持っている。脳の役割は大まかに言えばこうなるのだが、実際には脳科学でも解明できていない物もあるため、本当のところ、脳は無限なる「宇宙」の様であるとも考えられる。 本書は脳科学の第一人者、人間の脳から他者、日本など様々な事について考察を行っている。 第一章「脳の中の「私」は宇宙より広い」 本 […]

記憶をコントロールする――分子脳科学の挑戦

「記憶」とは実に不思議なものである。その記憶は時が経つにつれ忘れて行き、思い出したとしてもあやふやなものになってしまう。繰り返し覚えたとしても、覚えることを繰り返さなければ、覚えられなくなってしまう。 「記憶」はあやふやに覚えてしまうと、コントロールされてしまい、記憶そのものも都合のよいように作り替えられてしまう。 本書は「記憶」にまつわる研究について「短期記憶」「長期記憶」などを中心に素朴な疑問 […]

脳を使うのがうまい人、ヘタな人 ~東大教授の世界一わかる脳の授業~

個人差はあるが「頭が良い」や「頭が悪い」という人もでてきている。私の場合はこういったブログを書いているので「頭がいい」という印象を持たれるが、仕事上では打って変わり「お前、バカじゃないのか」「頭悪いのか」といわれることが多々ある。自分自身も「頭がよい」という定義は「わからない」としか言いようがない。 本書は「頭」を使う、すなわち「脳」を使うためにはどうしたらよいのか、最新の脳科学をもとに、脳を使う […]