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自伝

さらば大樹の陰

サンライズパブリッシング様より献本御礼。 本書における「大樹」は会社のことを表し、その「陰」はその傘に隠れながら働くという人のことを表すのかも知れない。しかしその大樹の陰に隠れることによって安定した生活を送ることができるのかというと、必ずしもそうとは言えない。一つの理由として「ワーキングプア」と呼ばれるものが今もなおある。 大樹の陰に隠れて生きていくよりも、独立を行い、なおかつ自分自身の考えで稼ぎ […]

跳びはねる思考 会話のできない自閉症の僕が考えていること

会話ができなくても、考えたり、何らかの形で伝えることができる。それはどのような人にも共通して存在するものである。本書の著者は「自閉症」を持っており、なおかつ他人と会話することができない方であった。しかし口からではなく、文章から度のように考えるのか、そして自閉症として生きる姿とは何か、そのありのままが綴られている。 第1章「僕と自閉症」 著者は自閉症であり、人との会話ができない。また口から発するもの […]

丘の切り株

著者は昭和5年生まれであり、現在おそらく87~88歳といったところである。長い人生の中でサラリーマン生活を送る、あるいは家族の生活を送り、その子供たちが結婚して、さらに孫までできた。 現在著者は私と同じ鎌倉市に在住しているという。その在住していた中で自分自身が送った人生を振り返る、そして伝えるために自叙伝として本書にて綴っている。 著者自身は人生をなぜ本書のタイトルのように喩えたのか、そこには自分 […]

フリーバード 自由と孤独

著者の谷口氏より献本御礼。 海外で活躍する日本人は数多くいる。中には日本国籍を捨て外国国籍で活躍する日本人もいる。有名どころでは2014年にノーベル物理学賞を受賞した中村修二教授もその一人である。 本書の話に移るのだが、本書は「天国にいちばん近い島」として知られるフィジー共和国にて学園をつくり、活躍している著者の生涯を綴っている。 第1章「スピード違反」 そもそもフィジーに渡るきっかけとなったのは […]

CHANGE~エリートへの道を捨てても僕が欲しかったもの~

サンライズパブリッシング様より献本御礼。 一昨年から彗星の如く現れ、出版界のみならず、ビジネスの世界でもトップランナーの一人となっている著者であるのだが、著者の人生は必ずと言ってもいいほど順風満帆なものではなく、むしろ「波瀾万丈」といった言葉が似合うような人生であった。著者の人生を赤裸々に綴りつつ、本当の「自由」を追い求めることの本質を明かしているのが本書である。 第1章「両親の離婚・勉強のできな […]

霊感刑事の告白 すべてあの世が教えてくれた

本書は元刑事であり、肩書きにもある通り、日本の警察官の中でも第4位の階級にあり、警察署の署長まで経験した人物であるのだが、事件を捜査するのに「霊感」を以て行っていたという刑事らしからぬようなことを行っていたという。もっとも著者自身、霊感を感じ始めたのは刑事になってからのことであり、それが刑事事件の解決のための助けにもなったという。もっともなぜ霊感を持つようになったのか、そして霊感を持つことで得られ […]

自閉症のぼくが「ありがとう」を言えるまで

自閉症で悩む人は日本人に限らず、どの国の人にもいる。一時期自閉症が日本でも社会問題として挙げられたのだが、今もなお存在するのだが、対策として心のケアなどがあるという。 本書の著者も幼い頃から重度の自閉症と診断され、さらには知的障害とまで診断されたが、克服し、高校へと道を歩み始めた方の成長を自ら綴っている。 第1章「十二歳 怒りと悲しみ」 十二歳の頃は怒りに満ち満ちた1年であったという。その怒りの矛 […]

ただ、ふらふらと―酔いどれドクター最後の日誌

医者にまつわる物語は色々とあるのだが、本書は船上ドクターの一冊である。1年の内半分が船の上にいるだけに「船酔い」もあれば、酒飲みだったこともあり、「酒酔い」と言った2つの「酔いどれ」といった要素がある。 しかし本書はフィクションと言った創作ではなく、著者自身がシップドクターとしての体験談を綴っている。そもそもシップドクターとはいったいどのような存在なのか、船の上での医療活動とは何か、さらにはその中 […]

昭和声優列伝

今でこそアイドル並みの活躍を得ている声優の職業であるのだが、かつては俳優業のおこぼれで吹き替えやナレーションと言った仕事を生業としてきた。しかしその声優の仕事の幅も広がるようになり、俳優とは別の「声優」の職業が生まれるようになった。その草分け的存在である著者はその歴史を見てきた一方で「勝田声優学院」と呼ばれる学校をつくり、声優の卵たちを厳しく育て上げながら一流の声優を数多く育ててきた。「BL界の帝 […]

未来食堂ができるまで

東京都千代田区一ツ橋と呼ばれる都心中の都心に「未来食堂」と呼ばれる小さな食堂がある。その食堂はごく普通の食堂のよう見えて、「ちょっと融通がきくお店」として有名であるという。しかも決められたメニューの他にも様々な気分によってメニューを用意してくれるのだから面白い。しかしなぜ「未来食堂」なのか、そして融通のきく食堂を作ろうと思ったのか、未来食堂ができるまでのプロセスを綴っている。 第1章「食堂をやろう […]