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自伝

変わるしかなかった

今年、広島旋風が止まらない。日本シリーズはここまで2勝3敗と負け越しているのだが、セ・リーグのペナントレースでは圧倒的な強さで優勝をたぐり寄せ、クライマックスシリーズでも横浜に対してほとんど寄せ付けない強さを見せつけた。そのような強さとなった原動力はいったい何なのかを考えると去年からの緒方監督体制のように見えるのだが、それ以前にも2010年から5年間続いた野村謙二郎監督体制もあったのかもしれない。 […]

フライトナース

以前「ドクターヘリ」に関する話を読んだことがあるのだが、ナースもヘリコプターで空を飛び、現場に赴き、ケガや病を抱える方々を助ける役割を担っている。その空を飛ぶ女性看護師たちを「フライトナース」と呼ばれている。本書はその方々のことについて本書は取り上げている。 第1章「大丈夫ですからね」 フライトナースたちの日常は慌ただしく、休憩すらほとんどない。どこかに病気や事故の現場があればどこにでもやってきて […]

授業の出前、いらんかね。

「授業の出前」というのがあるという。そもそも「出前授業」の概念は様々な場で存在するのだが、本書で取り上げるものは長らく病院に入院している子どもたちに対して出前授業をしている方が自らの教育のあり方と歴史を綴っている。ちなみに本書で取り上げるのは「出前授業」だが、あくまで「院内教育」のことである。 第一章「病院訪問教育とはどんなものか」 「院内教育」とは何かというと文字通り病院の中にある院内学級があり […]

音楽を仕事にして -日本の聴衆に、この感動を伝えたい-

音楽を仕事にしている方は私の周りにも少なからずいる。そういった方々は音楽に情熱を燃やし、人々に感動をもたらしめている。「音楽」を仕事にしている人と言うと、プロの演奏者であったり、指揮者であったりというイメージを持たれるのだが、本書はそうではなく「音楽マネジメント」と呼ばれる仕事に従事している方の自伝である。 第一章「音楽マネジメントの世界へ―手探りの出発」 著者が音楽マネジメント業の世界に入ったの […]

バケモノと蔑まれても…死なないで

本書の著者は生後三ヶ月の頃、ろうそくによる火災のために、顔半分が焼けただれる大やけどを負ってしまった。そのやけどは現在も残っており、髪も生えてこなくなってしまい、本書のタイトルにもある「バケモノ」のような顔になってしまったという。しかもそのことによって小学校の頃からずっと苛烈なイジメを受けることとなった。しかもそのイジメはクラスメートのみならず、上級生から、さらには教師からいわれのない差別を受ける […]

400万人に愛される YouTuberのつくり方

YouTuberなる人物が数多くいるのだが、その中でも主だった人物としては本書の著者の一人であるHIKAKIN、さらにははじめしゃちょーやマックスむらい、SEIKINや佐々木あさひなど挙げるだけでもきりがない。そのようなYouTuberになりたいという子供も数多くおり、専門学校でもYouTuber養成のコースができたとかできないとかある。 そういったYouTuberはどのようにして生まれたのか、H […]

15歳で起業したぼくが社長になって学んだこと

株式会社オトバンク 上田様より献本御礼。 本書のタイトルを見るに「15歳」で起業できたというのには目を疑ってしまう。しかし実際に著者は本当に15歳で起業をし、様々な人生を歩んでいった。学校では勉強することができない、会社の経営の実学、さらには複雑な人間関係を学び、自らの血肉としていった。その著者の経営者の半生をつづると同時に経営のこと、お金のことなどについて伝授している。 第1章「お金持ちになりた […]

任務完了―海上自衛官から学校長へ

女性の社会進出が目覚ましいが、その目覚ましいのは別に民間の世界とは限らない。自衛官と呼ばれる世界でも存在する。もちろん現在でも「海上自衛隊の歌姫」と呼ばれる三宅由佳莉氏など、活躍している現役女性自衛官も少なくない。 本書はその女性自衛官の草分け的存在の方を取り上げている。しかし自衛官としての活躍だけではない。退官後、著者は大阪府立学校の学校長に就任したという。 1.「東日本大震災への対応」 201 […]

西表やまねこ診療所

「総合病院を飛び出し、ボクは島医者になった」 本書の表紙に小さく書かれている言葉である。著者は元々歯科医を目指していたのだが、幅広い医術を学び、実践できることから医師になった。その後総合病院に勤めたのだが、ある事情により島医者になった方である。 島医者になったのは2002年5月、今から13年も前のことだが、なぜ彼は島医者を選んだのか、そして島医者になって5年間の生活はどうだったのか、本書はそのこと […]

藝、これ一生―米朝よもやま噺

落語界史上2人目の人間国宝で、上方落語における「中興の祖」の一人だった三代目桂米朝が今年の3月19日に逝去された。はんなりとした語りのなかで描かれる落語が非常に面白く、数多くの落語を掘り起こし、さらには多くの弟子を育て上げ、上方落語の復興に身を捧げたと言っても過言ではない。 桂米朝が晩年、自らの芸、弟子、上方落語のこれまでとこれからについて「聞き書き」という形で残したのが本書である。 <看板、一枚 […]