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自伝

ぼくたちが見た世界―自閉症者によって綴られた物語

自閉症と言う病名を聞くことがあるのだが、「自閉症」と言うのはいったい何なのだろうか。調べて見ると、 「早期幼児期に発生する精神発達障害。対人関係における孤立、言語発達の異常、特定の状態や物への固着などを示す。脳機能障害によると考えられる。早期幼児自閉症」(「広辞苑 第六版」より抜粋) とある。自閉症は精神障害の一種であるが、その実態・原因・対象法はまだまだ研究段階にあり、俗説や誤謬説もあり、認知は […]

父子相伝-陳家の訓え

今から10数年前、フジテレビ系列の番組に「料理の鉄人」という番組があった。その番組は鹿賀丈史のキャラクターはもちろんのこと個性的な鉄人がいた。その鉄人がそれぞれの所で有名になったという逸話まで存在するが、本書の著者である陳健一氏も「中華の鉄人」で参加し、結果を残した。もちろん番組終了後も「中華の鉄人」と言われ、著者、および著者が経営している飯店ともども大盛況になった。本書は著者が中華の鉄人へ辿って […]

伝説の灘校教師が教える 一生役立つ 学ぶ力

「灘校」といえば、日本でもトップクラスの東大合格者を輩出している屈指の進学校としても有名である。著名な方々の中には精神科医の和田秀樹氏はもちろんのこと、現在の神奈川県知事である黒岩祐治氏などいる。灘校というと、受験勉強のための詰め込み教育を行っているというイメージを持っているのだが、本書で紹介されている著者の橋本武氏の授業は一冊の本を3年かけて読む、という超スローリーディングの授業を行っているとし […]

詩を書くということ

今となっては作詞界の重鎮として名を馳せている谷川俊太郎氏だが彼はどのような人生を歩み、詩の世界と出会い、そして現在まで生きてきたのか。その足跡について2010年に「100年インタビュー」という番組にて放送された対談を行った一冊である。 第一章「詩との出会い」 谷川氏は詩を書き始めて60年以上経つが、元々書き始めたきっかけは高校生の頃に雑誌を出すために詩を書き始めたのがきっかけである。それから詩の魅 […]

奇跡のごはん

本書は著者自身が大病を患ってから食事療法を通じて、現代医学で治せない病気から奇跡的に回復し、食の大切さを日々伝えるために、日々活動している。病院でもよく「食事療法」を行うところも聞くのだが、実際には「食事療法」だけではなく、「食育」そのものについても本書は言及している。自ら起こした奇跡から、食の大切さと重要性についてを説いた一冊が本書である。 第一章「味気ない病院食」 著者が原因不明の大病を患った […]

ネルソン・マンデラ 私自身との対話

昨年の12月、南アフリカ元大統領のネルソン・マンデラ氏が亡くなった。マンデラが大統領になったのは1994年。大統領就任に伴い、南アフリカをはじめとしたアフリカ大陸であった「アパルトヘイト」が廃止されてから3年後のことである。 自身の生涯を「反アパルトヘイト」を掲げ、激動の時代をくぐり抜けていき、「南アフリカの父」「人種差別撤廃の象徴」と歌われたマンデラの生涯を自らの対話でもって綴っている。 Ⅰ.「 […]

年末恒例ランキング2013 vol.5 「人文」本ランキング

年末恒例企画もいよいよラスト、今日のランキングは「人文」本のランキングです。今年は153冊取り上げました。「人文」とは名ばかりで、自伝であったり、習わし、学問の概論、さらにはサブカルチャーに至るまで幅広く扱っている故にこのような冊数になりました。 今回はこの中から印象に残った本を5冊紹介致します。 第5位:新宿末廣亭うら、喫茶「楽屋」 新宿末廣亭うら、喫茶「楽屋」 posted with ヨメレバ […]

極めるひとほどあきっぽい

日経BPマーケティング社 様より献本御礼。 技術をとことん極めると、頂点のようなものが見えてくることもある。それが見えたとき、達成感と同時に、途方もない空しさが襲うようになる。そこから「飽き」が生じ、新たなことを始めようとする。 自分自身も飽きっぽい性格であり、技術や興味がある程度まで達すると、とたんに「何をやっているのだろう?他にやるべきことがあるのでは」と思ってしまい飽きてしまうことが度々あっ […]

好奇心ガール、いま97歳

「好奇心」は人の精神を若くさせるのを、本書では伝えているのかもしれない。私自身も「好奇心」の塊であり、幼稚園の頃は触れてはいけないものに触れて怒られたり、大人になった今でも、知らないものやことに触れたい衝動に駈られたりすることが度々ある。 本書の著者はまさに「好奇心」の塊であることを自覚しており、それは年々「好奇心」が強くなっているという。今年で白寿を迎える著者の半生を顧みるとともに、自分自身の持 […]

青い光に魅せられて~青色LED開発物語

今となって、LEDは一般的なものとなったのだが、かつてはかなり珍しいものといわれており、とりわけ本書で紹介する「青色発光ダイオード」はなおさらである。「青色発光ダイオード」と言えば2001年に特許をめぐって民事訴訟をかけられ、2004年の判決の判決審では被告が原告に対し、200億円の賠償金を支払う判決がくだったことが挙げられる。それほど価値の高い発明だったことが窺える。 本書はその青色発光ダイオー […]