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若者

居場所づくりにいま必要なこと――子ども・若者の生きづらさに寄りそう

何とも生きづらい世の中である。特に子どもや若者にとってはそういった傾向が強くあり、居場所はどこにあるのかという悩みを持っている方々も多いことだろう。いわゆるそこで本書は子どもや若者のために居場所をつくる事ができる社会とは一体どのような社会なのか、本書はそのことについて取り上げている。 第1部「講座「いま、子ども・若者の居場所をどうつくるか?」」 特にここ最近ではコロナウイルスに伴う学校の休校が相次 […]

底辺への競争 格差放置社会ニッポンの末路

景気は踊り場になっているような感じであるのだが、その一方で「下流」や「格差」といった風潮が止まらない。その止まらない中で最近ではパラサイト・シングルなどが中年化になり、なおかつ格差が子ども・大人関わらずに起こっている現実もある。その現実はいったいどのようなものなのか、そしてそれに関する解決策はあるのか、本書はそのことについて論じている。 第1章「下流化する中年パラサイト・シングル」 実家にパラサイ […]

二十一世紀の若者論―あいまいな不安を生きる

若者論は今も昔もあるのだが、悲しいことに古代から「俗流若者論」なるものがある。簡単に言うと「近頃の若者は…」というような話は古代(厳密にはソクラテスの時代)からずっと言ったり、言われたりし続けているような状況にある。 若者論というと水掛け論のような印象を持つのだが、実際には若者の文化と考え方には時代の変遷がある。その変遷を追っているのが「若者論」であり、本書はそのうち21世紀の若者はどのような変遷 […]

「意識高い系」の研究

10年ほどあたりから「意識高い系」という言葉を聞くことがある。最も就活をしている時にその言葉を聞いたことがあるのだが、そもそも「意識高い系」はなぜできてきたのか、あるいはその心理とは、そして「意識高い系」の人には様々な人物がいたのだが、それらのことを取り上げている。 第一章「リア充は「意識高い系」の裏側に隠れている」 「リア充」と「意識高い系」は共通しているように見えて実は異なる。その異なる要素と […]

若者離れ 電通が考える未来のためのコミュニケーション術

「若者の○○離れ」という言葉が盛んに出てきている。特に出てきているのは「若者の人間離れ」…でなはなく、「車離れ」などが筆頭としてある。その他にも多岐にわたる「離れ」が存在する。その背景には売る側、提供する側が「若者」に対する意識が離れる、いわゆる「若者離れ」が起こっているのではないかと本書の著者たちは指摘している。本書はその若者離れがどうして起こっているのか、そしてどのような対策が必要かを取り上げ […]

エンジョイ・アワー・フリータイム

本書は小説というよりも「戯曲」と呼ばれる一冊である。戯曲というとドラマや演劇の台本のように描かれていることが多いのだが、本書は演劇の中でも現在の日本の労働環境を映し出しているような作品である。どのような作品なのかというと派遣社員やファミレスのアルバイト、フリーターなど様々な人物であるが、いずれも「ゼロ世代」と呼ばれる、いわゆる「ロスジェネ(ロスト・ジェネレーション)」と呼ばれる世代が中心となって描 […]

イマドキ男子をタフに育てる本

「イマドキ男子」とは、 ・コミュニケーションが苦手 ・仲間がいない ・草食系、絶食系 ・性欲が育たない ・キレやすい ・自己肯定感がない(本書表紙より) とある。列挙すると完全に私じゃないかと思ってしまうのだが、あくまで本書はそういった人をどのようにして育てるのかを取り上げている。しかしそのことを考えると教育論なのだが、そもそもの著者は泌尿器科の医者である。なぜそういった方がこのような一冊を出した […]

あ、「やりがい」とかいらないんで、とりあえず残業代ください。

タイトルを見るに身も蓋もない言葉であるが、実際にそういった考え、あるいはそれを口に出す人は少なくない。先日も仕事ややりがいに関するコラムがあるなど、話題を呼んだ。 かつては「24時間働けますか」という名のもとにモーレツに働き、やりがいを得ることができた。しかし今となってはやりがいどころか、搾取されているという意見を持つ労働者も少なくない。本書は経営者・従業員の両方を経験した著者が日本における労働の […]

大人の背中―大人が変われば子供も変わる

「親の背中を見て子は育つ」と言うことわざがある。これは、 「子供は、親のやっていることを見て、それがあたりまえのことと思って、自分の常識にしてしまう、ということ」(「ことわざ学習室」より) という意味であり、いかに親が子供に与える影響が大きいかを表している。言うまでも無く親はれっきとした「大人」であるのだが、その大人について、本当に子供にとって道標になっているかというと首を傾げるような状態にある。 […]

「おっさんレンタル」日記

先日「レンタルお姉さん」という本を書評したのだが、そのあとに書店を物色してみたら本書を見つけてしまった。しかし今回は「おっさん」。本当に需要があるのかどうか疑わしいと思ったら、意外にもいろいろな依頼が飛び込んでおり、なおかい依頼を遂行している道中でいろいろな人との出会いがあり、なおかつアドバイスを送ったり、受けたりすることがあったという。その「おっさんレンタル」とはいったいどのような存在なのか、そ […]