書評 ムシカ 鎮虫譜 何とも不思議なタイトルである。本書には「虫」といった要素もあれば、ラテン語やイタリア語における「音楽」を意味する「ムジカ(Música)」という意味をなしている。その2つの要素を合わせてタイトル付けているのも面白味がある。本書の主人公は音大... 2020.12.07 書評青春
書評 昆虫の交尾は、味わい深い…。 本書のタイトルのニュアンスからすると昆虫版のエロ本にも見えてきてしまうのは私だけだろうか。もっともニュアンスについては、「「昆虫博士」が昆虫交尾博士」になったとたんに、人々のリアクションが変わる。 「え、この人って・・・・・・ヤバい人?」」... 2019.07.30 書評生物学
書評 祭火小夜の後悔 怪異現象を舞台とした小説はけっこうあるのだが、その中でも本書は中でも背筋が凍るような思いをするほどにまでなった本たちの一冊に数えられるほどである。ホラー小説と呼ばれる一冊であるのだが、そのホラーの可能性を広げたといってもイイほど過言ではない... 2018.11.29 書評青春
書評 絶滅危惧の地味な虫たち 絶滅危惧種に指定されている動物は多かれ少なかれあり、なおかつ指定されている中でも残っている数などによって度合いが異なる。中でも本書は絶滅危惧種に指定されている「虫」を取り上げているのだが、それらの虫を調べていくと、自然が失われている部分があ... 2018.10.20 書評生物学
書評 週末ナチュラリストのすすめ ナチュラリストといえば自然をふれあい、伝える立場にあるのだが、日本人のナチュラリストの中で最も有名な人物として「ムツゴロウさん」として知られる畑正憲氏である。他にもCWニコルがおり、そろそろGWが近づくと「GWニコル」となってCMに出演する... 2017.04.11 書評生物学
書評 害虫の誕生―虫からみた日本史 季節は春になり、暖かくなり始めた。この季節になると虫が冬眠から目を覚まし、活動を始める時期になる。私自身虫が大の苦手であるので、それを知るだけでも憂鬱な気分となってしまう。私に限らずとも虫の苦手な方であれば、本書に挙げられる害虫は名前を聞く... 2016.03.28 書評生物学
書評 オオグソクムシの謎 「オオグソクムシ」は2013年2月16日、愛知県蒲郡市の竹島水族館が、卵を孵化させることに日本で初めて成功したことが発端となり、一躍ブームとなった。オオグソクムシを観に竹島水族館に訪れる人が多くなったのだという。あれから3年近く経つのだが、... 2016.01.31 書評生物学
書評 虫と文明~螢のドレス・王様のハチミツ酒・カイガラムシのレコード 冬の寒さが徐々に和らぎ、ソメイヨシノも満開になり、本格的な春の季節となった。これから冬眠した虫や動物も目覚め、活動を始めることだろう。ちなみに私は虫が大の苦手であるため、辟易してしまう。とはいえ、虫が活動するシーズンはありとあらゆるところで... 2013.03.26 書評生物学
書評 環境を知るとはどういうことか 神奈川県三浦半島に存在する「小網代」。本書の著者(2人+α)は小網代の自然の中で何を得てきたのだろうか、両者は小網代を通じて何を考えさせられたのだろうかということについて虫取りを行いながら、対談を行った一冊である。第1章「五月の小網代を歩く... 2009.09.30 書評物理・化学