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親子

ゆうゆうヨシ子さん-ローボ百歳の日々

本書に出てくる「ヨシ子さん」は著者の母であり、なんと100歳を迎え、現在102歳である。その息子である著者も今年で喜寿を迎えるため、老齢親子と言えるのだが、ここまで親子共々長生きでいられることも珍しくもあり、素晴らしくもある。 本書はそのヨシ子さんが80代から102歳までの中でしたため続けてきた俳句を披露しながら、日常を映し出している。 単純に親子の日常であるのだが、年齢も年齢なのか、それとも著者 […]

「痛み」の医学 こども編

子育ての中で病気を負ったり、痛みを負ったりするようなことも少なからずある。もっとも子育ての時期にそういったことは起こり得る。しかしながら大人たちがそれに気づくことも必要であるのだが、なかなか気づくことができず、もっと悪い自体に陥ることも少なくない。本書は痛みに対して、家庭内でどのように検知し、ケアを行っていくかを取り上げている。 1.「おうちで確認できること、ケアのしかた」 「痛み」といっても怪我 […]

我ら荒野の七重奏

私自身吹奏楽部を中学・高校とやっていたことから吹奏楽に関する物語や本などは親近感がある。その吹奏楽部は私自身も体験したことがあるのだが、学校によっては朝から晩までずっと練習に明け暮れるようなことがあり、私が高校時代の時には一時期土日と合宿して学校に寝泊まりするようなこともあったほどである。 本書はとある中学校の吹奏楽部の話であるのだが、視点は吹奏楽部に入った子どもの母親である。子どもが頑張るだけで […]

三世代探偵団 次の扉に棲む死神

祖母・母・娘と三世代がそろって探偵として事件の解決に導くという奇想天外なミステリーである。女性が三人とくると「女三人寄れば姦(かしま)しい」という諺を思い出す。本書でも例に漏れず、それぞれのキャラクターが立っており、何と言ってもおしゃべりであるだけに姦しさが溢れている。 本書はその三世代の親子たちと縁のある舞台で起こった謎の事件である。その謎の事件の真相を追うべく親子たちが謎を解いていくのだが、何 […]

予防接種は迷って、悩んでもいいんだよ。

季節は冬になり、インフルエンザが流行するシーズンとなる。その対策のために、所によってはワクチンを接種すると言うようなことがある。いわゆる「予防接種」であるのだが、これはインフルエンザに限った話ではない。脳炎やかぜ、BCG、肝炎などのウィルスに対する予防接種もある。その予防接種は時代と共に変化をしているのだが、子どもに対して接種する必要があるのか、親もまた選ぶことが必要になるという。その心境と悩み、 […]

母への100の質問状

もしも当ブログを読んでいる人の中に子どもを抱える母親であれば是非読んだ方が良い一冊が本書である。 その理由として本書はフジテレビのドラマ・映画を数多く手がけたプロデューサーが実母に文通でもって質問を送り、答えている。その中にはとても言いにくいような質問、本当に家族であることを証明しているような質問が収録されている。 一つ一つ質問を見ると著者が何故活躍しているのか、その理由として母親の存在がある。そ […]

父親が子どもとがっつり遊べる時期はそう何年もない。

父親は偉大な存在である。しかし人によってはそう思わない人もいるのだが、大概の人は父親の背中を見て育ち、その背中でもって将来を考えたり、父親になろうと思ったりするようになる。もっとも父親もまた子どもをいかにして育てていくのか、毎日のように模索をする。その中で父親と子どもは成長してくのだが、その様な時間は実のところ長くはないのだという。なぜ長くないのか、そして父親の役割とは一体何か、それらのことを取り […]

歌姫メイの秘密

母親とともにとある新興宗教から逃げ、複雑な境遇の中で育ってきた少女は歌の才能があった。その才能はやがて「歌姫」と呼ぶにふさわしいようになっていったのだが、その少女は生き別れの実父を探しに行くというのが本書の根幹にあたる。 その少女の名前が「メイ」と呼ばれているために、本書のタイトルは「歌姫メイ」と銘打っている。メイの父親を探す、もとい父親の住んでいる家探すために旅をするメイはその道中である男と出会 […]

親子共依存

マザコンやファザコンのように子どもが親に依存をするようなものがあるのだが、親もまた子どもに依存するような状況があるという。むしろ後者の方が急増している傾向にあり、かねてからあった「お受験」のほかに大学進学、就活にまで親が顔を出すような現状にある。その現状は「総子ども化」の一部であるという。本書はその問題点について教育・家族などの観点から提示している。 第1章「親ラブ族、急増中!」 時期によっては親 […]

演歌は国境を越えた――黒人歌手ジェロ 家族三代の物語

「史上初の黒人演歌歌手」「演歌界の黒船」と名を馳せたジェロは2008年に「海雪」という曲でデビューを飾った。このデビューは華々しいものがあり、デビュー曲で日本作詩大賞の大賞、日本レコード大賞最優秀新人賞などを受賞した。しかしデビューまでは決して順風満帆ではなかった。むしろ「苦難」という言葉がよく似合うほどである。本書はジェロが叶えた家族三代の夢への軌跡を綴っている。 第一章「演歌が家族を支えていた […]