TAG

観光

観光による地域社会の再生―オープン・プラットフォームの形成に向けて

「地方は疲弊している」と言う主張をしている論者もいるのだが、地方によっては元気な所もあれば、新しいアイデアも浮かばず、疲弊の一途を辿っているような状態の所も存在する。いずれにせよ、地方をどのようにして活性化していけば良いのか、どこの地方も模索しているのだが、本書では「観光」にフォーカスを当てている。 しかし「観光」と言っても、以前「街おこし」や「聖地巡礼」に関する本を紹介したのだが、本書はそうでは […]

アイルランド紀行 – ジョイスからU2まで

ヨーロッパはイギリス、イタリアなど有名な国は数多く存在する。しかしあまり知られていない国も存在しており、その中にはイギリスの隣国である「アイルランド共和国(以下:アイルランド)」が存在する。アイルランドというと大都市である「ダブリン」以外はなかなか知られていない。そう考えると、私たちの知らないアイルランドの魅力は本書の中に隠されているのかもしれない。本書は知られざるアイルランドの魅力について「紀行 […]

観光大国スイスの誕生~「辺境」から「崇高なる美の国」へ

「永世中立国」であり、リゾート地としても名高いスイス。さらに言うとスイスは税金も比較的安いためか、セレブな方々も移住してくるのだという。 そのスイスは「観光大国」としても名高いのだが、いかにして「観光大国」となったのか、本書はそれについて紐解いていく。 第一章「グランド・ツアーの世紀―崇高のスイスが、観光すべきものなしか?」 スイス観光に来る目的の多くは「アルプス観光」である。アルプスの魅力につい […]

ツーリズムとポストモダン社会―後期近代における観光の両義性―

1989年の「ベルリンの壁崩壊」以降、東欧を中心に「ポストモダン」と呼ばれる社会に変化をしていった。観光もまた様々なところから考察、そして変化をしていき「観光社会学」の学問まで誕生するほどまでなった。本書はその観光と「ポストモダン社会」の関連性について「観光社会学」の学問のみならず、映画作品とともに考察を行っている。 第1章「「ザ・ビーチ」の憂鬱」 まず「ザ・ビーチ」について取り上げる必要がある。 […]

温泉からの思考―温泉文化と地域の再生のために

世界中は広しと言えど、「温泉文化」を持つ国は少ない。その少ない中に日本があるが、日本ほどその文化が盛んである国はない。もっとも地域活性化のシンボルの一つとして温泉文化がある。 本書は歴史として、原点、未来、復興として「温泉文化」はどうあるべきか、を2人の対談形式にて考察を行っている。 Ⅰ.「温泉的思考をめぐって」 温泉の役割は様々である。地方への観光もあれば、レジャー、あるいは医療などにも役立てら […]

観光の目玉~物語を生かした地域旅~

旅行は人間としての見識のみならず、様々な意味で幅を広げさせる。わたしも今年の5月に初めて単独旅行をしたときには萩・神戸・名古屋と言ったがそれぞれの場にて斬新な体験をすることができた。 本書は観光で「地域活性化」をさせるための方法を事例と「物語」とともに紹介している。 第1章「ポストZERO年代の社会と観光」 「観光」の形態は時代が変わるにつれて変わってくる。戦後日本でも飛行機の誕生から旅行業界の勃 […]

観光人類学の挑戦―「新しい地球」の生き方

学問で「観光学」や「人類学」というのはあるものだが、本書のタイトルにある「観光人類学」というのは初めて聞く。本書はこの「観光人類学」とは一体何なのかというのを述べつつ、「観光」における地球人としての生き方を考察していっている。 第1章「「新しい地球」の生き方を探る」 「グローバリゼーション」という言葉を旅行的観点から見ている。この「ブローバリゼーション」というのは90年代初頭から言われ始めた言葉で […]

オリエント急行の時代

オリエント急行の歴史は殊のほか長い。1883年にパリ〜イスタンブールで運行されたのが始まりであった。その後世界大戦により途中運行中止があり、戦後再開されたが東西冷戦のあおりから1977年に廃止された、しかしその5年後の1982年にスイスの会社が購入し、観光目的で新たなオリエント急行として、運行を始め現在にいたる。 本書では「走るホテル」としてのオリエント急行、それに通過する国々の紹介を第1部に取り […]