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記憶

瓦礫の中から言葉を―わたしの<死者>へ

東日本大震災では、多くの人命が失われ、多くの家屋が失った。復興は今でも進んでいるのだが、思ったよりも進んでいない、という事実も存在する。そのような状況の中で、震災によって2万人近く失った人々はどのように思っているのだろうか、そして私たちは亡くなられた方々にどのような言葉を送るのか、本書はふるさとを失った作家が言葉を手がかりに、自らの文学と人生を回顧している。 第一章「入江は孕んでいたー記憶と予兆」 […]

記憶をコントロールする――分子脳科学の挑戦

「記憶」とは実に不思議なものである。その記憶は時が経つにつれ忘れて行き、思い出したとしてもあやふやなものになってしまう。繰り返し覚えたとしても、覚えることを繰り返さなければ、覚えられなくなってしまう。 「記憶」はあやふやに覚えてしまうと、コントロールされてしまい、記憶そのものも都合のよいように作り替えられてしまう。 本書は「記憶」にまつわる研究について「短期記憶」「長期記憶」などを中心に素朴な疑問 […]

書くことが思いつかない人のための文章教室

これまで私自身、書評などで「文章」に携わった。その中で無機質な文章、感動など様々な感情を呼び起こすような文章など「文章」と一括りにしても多岐にわたる。「美しい文章」「名文」といっても小説やビジネスなど使い方によって様々であり、そう書く自分でも「良い文章」とは何か、という問いは「わからない」や「模索中」と答えてしまう。 「文章問答」はここまでにしておいて、本書は文章を各期かいがあっても書くことそのも […]

骨の記憶

「骨」 私たちには様々な骨によって形成づけられている。これは人間に限らず骨を持つ動物、さらには店や会社では「屋台骨」という言葉があれば「骨格」という言葉があるなど「形」をつくられるためにおいても重要な役割を担っている。 それはさておき、本書は2部構成に分かれており、タイトルにある「骨」は第2部に書かれている。それぞれフィクションとノンフィクションに分かれている。とりわけ後半は実在した人類学者をモデ […]

記憶 脳は「忘れる」ほど幸福になれる!

「記憶力」というのは生活全般でなくてはならないものである。当然記憶力があればある程良く、あらゆるもの(こと)を早く・長く記憶できるかという夢の研究もおこなわれているほどである。 しかし「完璧に記憶できる力」が身についたとしたら本当に幸せだろうか。私は「幸せではない」と答える。というのは記憶といっても言葉の意味を覚えることや幸せな出来事ならまだしも、不幸な出来事や今にも忘れたい出来事なども記憶に残っ […]

記憶と情動の脳科学

記憶というのは動物に備わっている力の一つであるが、それは一体どのようにして覚え、忘れると言った取捨選択ができるのかというのは脳科学の分野でもまだまだ解明されていないところが多く、まだまだ不思議と言われるところがある。本書は脳科学の分野から「忘れにくい記憶」のつくられ方について解き明かしている。 第1章「記憶の神秘」 本書を書いた理由、もとい著者(L.J. マッガウ)が記憶の分野を研究しようとした動 […]