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論文

ムシカ 鎮虫譜

何とも不思議なタイトルである。本書には「虫」といった要素もあれば、ラテン語やイタリア語における「音楽」を意味する「ムジカ(Música)」という意味をなしている。その2つの要素を合わせてタイトル付けているのも面白味がある。 本書の主人公は音大の同級生グループがスランプ脱出のためにとある無人島へと訪れた。しかしその無人島には音楽の神が祀られていると呼ばれる島があるのだが、虫の大群だった。「ムジカ(M […]

実践 自分で調べる技術

ここ最近では本はもちろんのこと、インターネットの発達により、より容易に調べることが可能になってきている。しかしながら、調べて終わりというわけではなく、調べて行く中で「その情報に信憑性があるのか」と言うことも裏付けを行っていく必要がある。 日常的に調べることであれば、それ程行わないにしても、研究論文を書く、問題解決を行っていく上で資料をつくる際には「調べる」ことは嫌でも行っていかなければならない。ま […]

オトナの私が慶應通信で学んでわかった、自分を尊ぶ生き方

本書で言うところの「慶應通信」とはいったい何かというと、「慶應義塾大学通信教育課程」と呼ばれるものであり、慶應義塾大学の系列にある「大学通信教育」のことであり、歴史は思っている以上に古く1950年につくられた。もっとも「大学通信教育」の歴史は1885年に東京法学校(現:法政大学)と英吉利法律学校(現:中央大学)があることを考えると大学とほぼ同じくらいの歴史があると言っても過言ではない。 最近では「 […]

架空論文投稿計画 あらゆる意味ででっちあげられた数章

何というか、ある意味「ナンセンス」な一冊である。しかしながらその「ナンセンス」さが創作としての面白味を引き出たせている。 そもそも「論文」は論拠を見出して議論を構成していくため、架空であってはいけない。もっとも文献や仮説などをふんだんに盛り込まれるため事実から考えていくことが求められる。 そのため本書のような論文はあってはならないのだが、その「架空論文」を作るのであれば「こうだ」というのを物語にし […]

サンプリングって何だろう――統計を使って全体を知る方法

統計をする、あるいは研究をする際に「サンプリング」と言ったものがある。そのサンプリングをすると言っても、研究初心者の方々にはどうやってやればいいのか、なぜそれをやらなくてはいけないのか分からないと思ってしまう(大学生の時分、私もそうであった)。特に科学的な研究をする際にはサンプリングは非常に重要なものであるのだが、それは何を意味しているのか、そしてサンプリングの方法は社会的な観点、科学的な観点とで […]

調べる・発表する 伝え方教室

調べ物をしたり、発表するためにはどうしても「資料」はどうしても必要になってくる。それらの資料を集めたり、調べたり、する事でインプットになり、そこから発表したり、レポートなどの資料にまとめたりしてアウトプットをする事も必要になってくる。 かくいう私自身も書評をすることでインプット・アウトプットを行っているのだが、そのことで「伝える」ことを鍛えている(まだまだ未熟であるのだが)。本書は新聞記者の観点か […]

プライバシー保護入門―法制度と数理的基礎

プライバシー保護の話はよく聞くのだが、本書ができるきっかけとなったエピソードとして2013年の6月にJR東日本がSuicaの利用履歴を他社に個人情報削除をしたうえで転売することが公になった時、問題視する声が続出し、途絶えたという話があった(以下:Suica事件)。個人情報保護法上の処理を行ったものの、プライバシーに知らされる、再転売が行われるといった危険性について指摘されているのだが、そもそもビッ […]

デジタル情報社会の未来

今となってはインターネットも含め様々な電子機械が生まれた。パソコンはもちろんのこと、タブレットなどのガジェットも生まれている。もちろんそれらに限らず、インターネットやウェブといった技術が様々な所で使われている現状にある。もはや社会はネットやウェブなくして存在しないくらいにまで浸透しているのだが、それらがこれからの社会にどのような影響をもたらすのか、そしてこれからどうなっていくのか、そのことについて […]

ネット炎上の研究

最近ではネットで炎上するような投稿やニュースが出てきている。その炎上に乗じてモノを売っていくという「炎上商法」もあれば、その炎上を狙って目立とうとする人も出てきている。この「炎上」という言葉はブログや掲示板が生まれたあたりからと考えると17~18年前から生まれたのかもしれないが、具体的にいつ生まれたのかは定かではない。本書はそのネット炎上がなぜ起こるのか、誰が起こすのか、そしてそれを防ぐ手立てがあ […]

科学の困ったウラ事情

科学に関する研究は進んでいるものの、不正や捏造といったことがあり、危機に瀕しているという。有名なものとして今から2年前に起こったSTAP細胞のデータ改ざんによる事件があった。ほかにも科学にまつわる事件や危機について取り上げているのが本書である。 Ⅰ.「危機に瀕する科学」 冒頭にも書いたように今、科学研究の現場は危機に瀕しているという。その理由として研究不正もあるのだが、もっと肝心なものとして「実用 […]