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警察

FBI WAY 世界最強の仕事術

日本で言う所の警察にあたる、FBI(連邦捜査局:Federal Bureau of Investigation)。ただアメリカで言う所の警察は「FBI」に限らず、自治体警察はもちろん、保安局などがあるのだが、FBIは特に「国家」の治安維持をになっており、州を跨ぐような犯罪から政治犯罪、さらには一定期間未解決となった事件を扱っている。 そのFBIの仕事の現場とエピソード、そしてそこで紡がれた仕事術を […]

祝言島

2006年に起こった架空の事件。しかしその事件は謎が謎を呼び、さらには担当していた警察官が突然姿を消し「迷宮入り」の状況になった。そして12年後の2018年。主人公がとあるドキュメンタリー映画と出会うことになる。それが本書のタイトルにある「祝言島(しゅうげんじま)」である。 このタイトル自体がドキュメンタリー映画でありつつ、本書の全ての事件につながるものである。しかもその島に関連した事件も長きにわ […]

つかまり屋

本書のタイトルを見るに、どうも囮というイメージが持たれる。しかし本書は犯人と警察との逮捕を巡る「闘い」を描いている。 その犯人は犯罪を犯す前、容疑者として「誤認逮捕」を受けたことがあり、なおかつ幼少の頃から警察を嫌い、憎んでいたのだという。誤認逮捕をきっかけに「つかまり屋」として暗躍し、さらには殺人事件の「犯人役」として駆け引きを行うと言うものである。 殺人事件は本書の物語の中で起こったのだが、真 […]

プラチナ・ゴールド 警視庁刑事部SS捜査班

「警察小説」と言うと刑事の活躍が多く見受けられている。本書もまたそのような一冊であるのだが、女性刑事2人が事件捜査を行い、解決に導くというものである。 ある窃盗団を追って捜査を進めるのだが「通信障害」が発生してしまう。警察側のミスかと思いきや、実は犯人の陰謀だった。捜査の失敗を受けて左遷された女性刑事は後輩と新たなる捜査へと乗り出す。その「捜査」は通信障害を装った特殊犯罪であった。 「特殊犯罪」と […]

共犯者

本書はミステリーの中でもよくある、1つの殺人事件を追っていくというものであるのだが、その殺人事件が意外な人間関係をあぶり出していくこと、さらには家族や警察、世論まで動き、やがて壊れるなど1つの殺人事件をきっかけに、人間、あるいはその周りの人びととの関係にある「闇」が明らかにされるという一冊である。 もっとも事件の謎を解き明かすと言うよりも、むしろその謎解きの中に出てくるなかでの、世間・人間関係の変 […]

警視庁アウトサイダー

警察小説となると、よく「刑事のコンビ」というのがテンプレート化されているように見えてならない。とりわけここ最近の刑事モノの小説となると凸凹コンビで、最初の印象は最悪だった。そこからだんだんと事件を解決することにより、絆を深めるといったものが主になってくる。 本書で取り上げる刑事コンビは表紙右にて描かれている刑事こそワケありを画に描いたような刑事である。それもそのはずその筋を専門としていた所から異動 […]

量子人間からの手紙 捕まえたもん勝ち!

本書は先日取り上げた「捕まえたもん勝ち!」シリーズの第2弾である。本書の主人公は元アイドルの刑事を中心に事件を追うものであり、今回は変人の刑事とタッグを組む。今回はカメラをすり抜けて殺人を犯す犯人との闘いを表している。 ある意味近未来の様相を示しているように見えるが、その「近未来に見える」所にトリックがある。そのトリックを暴くべく2人の刑事たちが謎を追うという作品である。 しかも本書は謎解きのミス […]

三叉路ゲーム

「三叉路(さんさろ)」とは、 道路のみつまたになっているところ。「大辞林 第四版」より とある。よく道路では「Y字路」がそれにあたる。この三叉路自体は道路でも出てくるのだが、物語においても「分岐点」という扱いで使われることも多い。 本書で言う「三叉路ゲーム」もまた、誘拐事件を発端として犯人からの指示にて、選択を迫られることの連続となる。それがあたかも分岐であるかのように。 犯人は事件を追う警察に対 […]

虜囚の犬

今までいくつか小説を読んできて、なおかつ猟奇的なもの、陰鬱なもの、さらには狂気に満ちたものなど色々と読んできたのだが、おそらく「猟奇」や「狂気」といったものをこれほどまでに描いている小説はあまりお目にかかれない。 本書で出てくる被害者の一人にある少年がいるのだが、その少年は女性たちを監禁するといったものだが、監禁した先もブログでは表現できないほどグロテスクなことを行っていた。しかしその少年は違う場 […]

帰ってきたK2 池袋署刑事課 神崎・黒木

K2と言っても、世界第2位の山(カラコルム山脈測量番号2号)のことを指しているわけではない。本書はタイトルにもある池袋署刑事課の2人である神崎と黒木の頭文字からとったもの、もしくは「キワドイ2人」のキワドイの「K」と2人の「2」の両方の意味を持っている。 このK2は2010年から2014年にかけて小説現代で連載し、2014年に初めて単行本化された。まさに「水と油」のような凸凹コンビのように見えて、 […]