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警察

動物警察24時

動物虐待などの犯罪は現実の今でも後を絶たない。中にはニュースで取り上げられることもある。本書はその犯罪に対して専門的に取り締まるべく「東京アニマルポリス(通称:TAP)」を設立し、取り締まるというものである。 次々と起こる動物に関する事件があるのだが、次々と解決していった。しかしその矢先に最大の危機が、そしてその要因はTAPならではの要因でもあった。 動物問題は多かれ少なかれ起こっているのだが、表 […]

GAP―ゴースト アンド ポリス

本書は警察小説であるのだが、取り上げられている警察官は一風変わっている。もっと言うと、「こち亀」の両さん(両津勘吉)に匹敵するほどのくせ者とも言えるような警察官ばかりである。もっとも品行方正という言葉が似合うかというと微妙であり、警察幹部からも煙たがられる存在である。 しかしその警官たちがいる交番の周囲の人々が大好きで、巡回と称して世間話に首を突っ込む。しかしその世間話から事件に遭遇し、解決へと導 […]

W県警の悲劇

「警察官の鑑」として周囲からも評価されていたとある警部が、上梓である警視から極秘任務を与えられたところから物語は始まる。その任務の中身は謎の死亡事故である。その謎の死亡事故を巡ってのトリックや解決までに導いた物語である。 ざっくりというとこのような物語となるが、詳細については踏み込めない。理由としては、本書の帯に、 「ネタバレ厳禁!」 と書いてあるためである。もちろん当ブログでもネタバレしながら取 […]

老警

小学校の通り魔事件が起こったが、その犯人が犯行後に自殺。事件の全容解明が非常に難しい中で解明していく中で、警察組織そのものの根幹を揺るがすような真相を見出すこととなった。 本書のタイトル「老警」はその事件の犯人の父親の事を表しているのかもしれない。本書の主人公は女性の警務部長であるのだが、その犯人の父親は管理職の警察官であった。しかしその父親もまた事件後に遺書を遺して自殺するという悲しい出来事があ […]

死神刑事

何とも物騒な刑事のタイトルだという印象しかない。 その「死神」の由来は、異名のついた刑事の相棒を行うと出世の道が閉ざされると言うもので、キャリアアップという意味での「死」を意味しているから「死神」の異名をつけられたのだという。その相棒に選ばれた刑事は元々無罪判決となった事件の再捜査を行うために動いていた。 殺人事件の真相を暴くために、自らのキャリアを投げ捨てて、事件に真正面から向き合う。その姿は「 […]

人間狩り

見るからに物騒なタイトルである。 本書は凶悪事件の「元」犯人を追う警察小説であるのだが、その「元」とついているのがキーポイントであり、なぜ「元」とついたのかと言うと、「少年法」の適用により、刑事罰を受けなかったというものである(2000年以前の少年法の事を指しており、現在の少年法に適用すれば本書の「元」犯人は刑事裁判にて罰せされる)。またその凶悪事件は殺人事件であった。 その事件がとあるダークウェ […]

ライオン・ブルー

青色というと日本における警察官の服がそれを象徴づけている。青色の濃淡はあれど、ほとんどの部分が青色で支配していると言っても過言ではない。 本書の話に戻す。本書は関西のとある地方都市にて働く警官の話になるのだが、その警官の同僚の失踪から物語が始まる。その失踪の謎を追っていく中で、今度はとある家が放火され、その家主が殺されるといった事件に巻き込まれる。接点がないように見えて、実は接点がある2つの事件。 […]

六億九、五八七万円を取り返せ同盟!!

本書の表紙を見ると「¥695,878,000」と書かれている部分がある。確かにタイトル通りのように見えるのだが¥8,000の端数がないことを考えると、万円未満は切り捨ててタイトルにしているように見える。 些末な指摘はさておき、本書は国内外にてはびこるカジノ・マフィアにてスロットマシンに興じたところ、本書のタイトルの金額の大当たりをしたのだが、どういうわけか警察署長に奪われてしまう。そのあたった分の […]

駐在日記

警察の「駐在」というとミステリーのようなイメージを持ってしまうのだが、本書は決してそうではなく、駐在警官と地域住民との暖かな関わりを描いた物語である。 短編集ではあるのだが、連作であり、駐在警官が様々な人と触れ合うことによって、多かれ少なかれの事件はあるものの、殺人事件と言った重いものではなく、心温まるような出来事に遭遇すると言った、いわゆる本当の意味での「日常」が描かれている一冊である。 もちろ […]

大癋(べし)見警部の事件簿 リターンズ 大癋見vs.芸術探偵

読みづらい名前であるのだが「おおべしみ」と呼ばれている。表紙にもある顔が「大癋見警部」の顔であるのだが、「名は体を表す」ならぬ「名は顔を表す」言える。 外見はさておき、本書は「リターンズ」と題しており事件簿の続編と言える一冊である。表紙の顔を見るとなんとも悪人面であるのだが、その悪人面に違わぬ暴言に下ネタ、さらには伝説や歴史、さらにはミステリーの聖域を土足で歩くどころか荒らすような言動・行動が多々 […]