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貧困

「生きづらさ」について

本書は雨宮氏と萱野氏が現在起こっている「生きづらさ」について対談したものである。「生きづらさ」というと本書では貧困(ワーキングプアやプレカリアート)、それによる若者の自殺の増加によるものである。とりわけ雨宮氏はそういった活動をいくつか起こしている。ちなみに途中では「右翼」と「左翼」の定義について対談しているが、巷では「ネトウヨ」など右翼的な論調で書く人もいる。 それとは逆に左翼的論調で書く人もいる […]

分裂にっぽん 中流層はどこへ

かつては「1億総中流時代」と呼ばれていた。しかしバブル崩壊以後景気が後退し、失業者が増加した。景気が戻ってきた2000年代前半では「格差」が顕著なものとなり、貧富の差が年々激しさを増していった。本書はその格差問題を広範囲にわたる取材でその格差に苦しんでいる人たちのルポも兼ねている1冊である。 格差問題というのは非常に深刻ではあるが、これに関しては両端の側面がある。一つは「自己責任論」もう一つはいく […]

反貧困―「すべり台社会」からの脱出

貧困に対して様々なことを糾弾している。著者は今の世の中を「すべり台社会」と言っている。「すべり台社会」とはいったん足を滑らせたらどん底に転げ落ちてしまうことである。格差社会についての本は今までに読んできたものの、本書はちょっと違った手について言及している。「生活保護」と「貧困ビジネス」である。 生活保護についてはいかに厳しいのかという体験談をもとにして書かれている、現在日本政府は生活保護の水準を厳 […]