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資本主義

戦後日本の経済と社会――平和共生のアジアへ

今となっては世界第三位の経済大国だったのだが、数年前まではアメリカに次ぐ世界第二位だった。その世界第二位に上り詰めた最大の要因の一つとして高度経済成長による世界的にも類を見ない、目覚ましい経済成長を遂げたことにある。その戦後経済の中で大きな成長を見せたのと同時に、ひずみもまた存在したという。 本書は戦後日本がどのような経済成長をたどり、経済体系を作っていったか、そしてこれから日本の経済のみならず、 […]

アフリカ―資本主義最後のフロンティア

アフリカと言えばいまだに「発展途上国」の印象が強いのだが、最近になってだんだんと成長の兆しが見えはじめて行った。その象徴として5年前の2010年に南アフリカにてサッカーワールドカップが開かれたのが印象的である。会場設営や治安など課題はあったのだが、ワールドカップが開催されたことにより経済成長を象徴づけたと良いといえるのだが、他にもアフリカ大陸の国々でも目覚ましき成長が存在するという。本書はその成長 […]

里山資本主義~日本経済は「安心の原理」で動く

角川書店 岸山様より献本御礼。 「里山資本主義」と言う言葉は本書に出会うまで聞いたことが無い。少なくとも「資本主義」には貨幣や株といったものが流通しており、流通の度合いによって好景気になったり不景気になったりする。このことを本書では「マネー資本主義」と定義されているのだが、「里山資本主義」はこの「マネー資本主義」が原点となっている。 しかし「マネー」さえあれば、日本は成長するのか。本書に出会うまで […]

ハイエク ―「保守」との訣別

日本もそうであるが、アメリカやヨーロッパ各国では形は違えど、「資本主義」によって経済は回っていると言える。資本主義といえども、様々なものがあり、「自由資本」や「社会資本」といったものまであるのだが、本書で紹介されるハイエクこと「フリードリッヒ・ハイエク」は自由市場をもとにした資本主義論者であると同時に、批判者でもあった。また、今日の経済にある「自由資本主義」の根幹を定義した論者としても知られており […]

迷走する資本主義 –ポスト産業社会についての3つのレッスン

これまで多くの国が「資本主義」によって経済を支えてきた。しかしその資本主義は決して安定したものではなかった80年前の世界恐慌でも「社会主義」や「共産主義」といったイデオロギーが隆盛し、のちの第二次世界大戦や冷戦にも影響を及ぼした。 2008年末から始まった「100年に一度の恐慌」といわれるものはこの「資本主義」の在り方にどう影響を及ぼすのか、ポスト資本主義、ポスト産業社会として何があるのだろうか、 […]

中国が笑う日本の資本主義

内容から見るにして表題は「笑う」というよりも「嗤う」と言ったほうがいいのではないのかと思った。 しかし分からないでもない。現在の日本は民主主義国家ではあるが、ある意味独裁主義国家みたいな後世になっているのは事実。「55年体制」の自民党1党独裁が38年も続き、1度政権交代が行われ、95年に自社さ政権で自民党は政権に復帰。それからもうすでに13年も経つ。その中で数多くの疑惑やスキャンダルがかけられるが […]