TAG

辞書

『広辞苑』をよむ

当ブログで書評を行うにあたり、ちょくちょく言葉を引用することがある。特になじみ深い言葉や、本の中核となる言葉を辞書的な意味として取り上げることがある。その多くは「広辞苑」から引っ張っている。どのように引っ張っているのかというと実際の本で調べるのではなく、電子辞書の時もあれば、ここ最近では文字入力ツールの中に広辞苑が組み込まれており、変換をする際に広辞苑としての意味が出てきている。それを引用すること […]

辞書を編む

三浦しをんの「舟を編む」という小説がある。本屋大賞を受賞した作品であり、昨年の10月~12月にアニメ化された作品であるのだが、もっとも辞書の編纂を舞台にしており、辞書をいかにして作成していくのかがよくわかる一冊だが、実際に辞書編纂の現場はどうなのか、実際に「三省堂国語辞典」の編纂に携わった著者自身が明かしている。 第1章「編集方針」 辞書の編纂にはそれぞれの会社・辞書の「方針」がある。辞書を編纂す […]

舟を編む

本書は今から5年前の本屋大賞を受賞した作品であるが、その理由がわかった気がする。本書はとある風変わりな出版社の会社員が突然辞書編集部の編纂メンバーとなることから物語が始まる。編纂メンバーになってからというもの、言葉それぞれの意味を探し出し、やがて主任に昇格し、なおかつ最大のピンチに遭い、それを潜り抜けるというストーリーである。 長編小説なのだが、読みづらい感じというよりも、むしろ本を読みなれている […]

百年前の日本語――書きことばが揺れた時代

「日本語の乱れ」というものが日常茶飯事にように言われているのだが、実際に「正しい日本語」とは何なのか疑問に思うことがいつもある。もっとも日本語も歴史と共に変化をしていると言う考えを持っており、変化の中に相容れられないものがあるのかも知れないと勘繰ってしまう。 そこで本書は今から百年前の日本語はいったいどのようなものだったのかを取り上げている。百年前というと、今年から遡ると大正3年の時である。ちょう […]

本屋さんで本当にあった心温まる物語

私は子供の頃から本が好きだった。小さい頃から何度も書店に通うことが多かった。 その時私がよく通っていた書店は旭川市の三条買物公園通り沿いにある「富貴堂書店本店」と、今は複合商業施設となった「マルカツ」の「富貴堂MEGA」だった。小学校の時にはマンガや雑誌を買いに、中学・高校と参考書を買いに通うことが多かったのだが、それとともに色々な本に出逢い、買ったことも今も覚えている。自分自身心温まるようなエピ […]