選書

書評

江戸歌舞伎の怪談と化け物

今日はちょっと縮小といった感じで。 当ブログの題名は「蔵前トラックⅡ」であるが、これの起源は落語の演目からきている。四代目(自称九代目)鈴々舎馬風が「蔵前駕籠」という題目の「駕籠」を「トラック」に改変して口演したのである。詳細はウィキペディ...
書評

文明開化失われた風俗

「ザンギリ頭を 叩いてみれば 文明開化の 音がする」 明治時代の文明開化を象徴する非常に有名な都都逸(どどいつ:七・七・七・五の音数律で歌われるものであり、江戸時代末期に誕生した)である。 1853年にペリーが浦賀沖に来航したことをきっかけ...
日本史

日中戦争下の日本

日中戦争は1938年に開戦となったが、開戦当時は早急に終わると政府や軍も簡単に思ってしまっていた。しかし蒋介石率いる中国国民党はアメリカを始め欧州からの武器と資金の援助により泥沼化させ、最終的には勝利を収めた。ちなみにこの日中戦争までの道の...
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書評

アイヌの歴史―海と宝のノマド

11月12日号の「SAPIO」の「ゴーマニズム宣言(以下、ゴー宣)」や「わしズム(後日書評予定)」においてアイヌ問題について取り上げられていた。実際アイヌのことについてはなけなしではあるが知識はある。北海道出身であること、小学校時代アイヌの...
宗教

目覚めよ仏教!―ダライ・ラマとの対話

今年の春ごろにチベット動乱があったのだが、この時と北京オリンピックの最中にダライ・ラマ猊下が会見される回数が増えてきた。チベット仏教にとっても今非常に深刻な状況に陥っており、チベット仏教が根絶されるのではないかという声さえも聞こえ始めた。と...
日本史

故国を忘れず新天地を拓く

今も昔も変わらないことだが、面積の割には人口が多い日本。しかしあふれかえる人口をどうにか分散しようと台湾や韓国を併合し、インフラを整備して日本人を移民したり、満州を建国しそこでも移民を推進したりした。本書はそういう所ではなく、カナダやハワイ...
教育

競争しても学力行き止まり

昨年の4月に43年ぶりに「全国学力テスト」が再開された。学力の競争原理を身に付けさせるという目的で行っている。私はそれについては複雑な立場である。競争原理は必要不可欠であるが、それによって落ちこぼれをどうすればいいのか、そして学力格差で下に...
日本史

東京裁判への道2

下巻に移ると今度は一気に変わり日本の自主裁判、A級戦犯容疑者の釈放と細菌、毒ガス戦での罪状の在り方、そして東京裁判の在り方について書かれている。まずここではA級戦犯の釈放について7人の死刑終了後、起訴されず釈放されたA級戦犯を「A’級」とし...
日本史

東京裁判への道1

本書は終戦からA級戦犯逮捕、そして東京裁判、そして判決までの過程を調書等をもとにして上・下の2部編成で書かれている。とは言っても東京裁判に関する文献は結構多く今年はそういう文献が出版されている。というのは今年の12月23日にはA級戦犯処刑執...
国防・軍事

反空爆の思想

「空爆は戦争終結を早め、死傷者の数を少なくする」 本書のカバー裏にこう書かれている。ちなみにこれ爆弾を投下する側の人間の論理である。簡単にいえばアメリカの論理といっても差支えない。実際この論理はそうかと考えると大空襲により多くの尊い命を失っ...
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