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鉄道

人口減少時代の鉄道論

人口が右肩下がりになっている中、雇用に関しては人手不足が深刻化している。「人口減少」は経済にて悪影響を及ぼしているのだが、本書にて取り上げられている、鉄道の「定期利用」も減少しているのだという。その中で各鉄同会社は生き残りを賭けて様々な戦略を立て実行している一方で、淘汰されている会社もある。 本書はその中で鉄道はどのような道を辿るのかその道筋を追っている。 第1章「鉄道会社の生き残り戦略――脱〝ス […]

なぜ2人のトップは自死を選んだのか

私の地元であるために、このことは頭が痛いといっても過言ではない。元々の発端は相次ぐ特急列車の事故によるものもあるのだが、そのことにより、JR北海道の歴代社長が2名自殺をしてしまった。元々の事故の根元の一つとしてJR労組の存在があるとされているのだが、真相は多くの謎に包まれている。 本書はJR北海道の歴代社長2名が自殺した経緯と、JR北海道の深層について、これまで起こった事故(事件)と共に、著者の取 […]

鉄道未完成路線を往く

鉄道は私たちの生活にとって無くてはならないものである。私の住んでいるところにもJRや江ノ電が存在する。東京行けば多くのJRをはじめ私鉄路線、新幹線もたくさんある。 しかし鉄道・新幹線の中には、新たに建設しようとしたのだが、幻に終わってしまったものも存在しており、その名残が残っているものもある。本書は全国各地にある、「夢の跡」「残滓」というべき、果たされなかった新しい鉄道の名残についてを追っている。 […]

「ガード下」の誕生――鉄道と都市の近代史

私が東京をはじめ、関東に来たとき、初めて衝撃を受けたものとして「ガード下」と呼ばれるような場所にいろいろな店があったことにある。これまでバラエティやドキュメンタリーの番組で見るくらいしかなかった。 東京をはじめとした都市部ではどのようにして「ガード下」ができ、産業が栄えていったのか。著者自ら様々な「ガード下」を歩き続け、発見したこと、歴史についてを綴ったのが本書である。 Ⅰ.「ガード下とは何か?― […]

山手線誕生―半世紀かけて環状線をつなげた東京の鉄道史

「上野の後に池袋 走る電車は内回り 私は近頃外回り…」 「綴方狂室の痴楽」で知られる四代目柳亭痴楽のトレードマークと言われる「恋の山手線」である。後に小林旭が同名のタイトルで大ヒットしたという。 その山手線であるが、品川~田町間で新駅がつくられるというニュースがあった。その意味で今山手線がアツいとも言える。 東京をはじめ首都圏にすんでいる人にとって馴染み深い山手線だが、そもそもそれが誕生した歴史は […]

鉄道と国家─「我田引鉄」の近現代史

鉄道は明治5年に新橋~横浜間に初めて敷設されて以来ずっと交通インフラとして欠かせないものとなった。しかし私は大学に入学する前までは全くと言っても縁遠い者であった。大学時代も小樽・札幌間くらいしか行かなかった。電車が重要な交通手段として認識できたのは東京に初めて訪れてからのことである。 私事はさておき、本書は鉄道と国家の関係について述べられているが、1985年に民営化された前後とそして現在の新幹線技 […]

幻の北海道殖民軌道を訪ねる―還暦サラリーマン北の大地でペダルを漕ぐ

「殖民軌道」という言葉はご存じだろうか。 北海道は江戸時代の後期、当時「蝦夷」と呼ばれていたとき、開拓のために敷設された特殊な交通機関、「鉄道もどき」とも呼ばれたものである。その「殖民軌道」は昭和47年に姿を消し、今やそれを知るものはごくわずかになってしまった。本書は還暦を迎えたサラリーマンが自転車のペダルを漕ぎながらかつて存在した「殖民軌道」を観て回るというものである。本書を観る限りでは釧路や根 […]