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青春

カナコと加奈子のやり直し

もしも人生の中に「やり直し」があるとしたら、あなたはどうするか。私の場合はやり直したい部分はあるのだが、実際にやり直すとなると、その後の人生がどのように変わり、なおかつどのような自分になるのかという「恐怖」がどうしても支配する。 とある女子高生が過去に自殺し、幽霊となった少女。その少女が高校教師と出会うことから物語は始まる。その幽霊は「人生のやり直し事業」に参加することを持ちかける。それに参加する […]

ないものねだりの君に光の花束を

人には何かしらの「個性」がある。しかしその「個性」を否定するか、あるいは気づかないといったこともあり、そのことによって「自分には『個性』がない」と否定的に見てしまう人も少なくない。そのような人となると、かくいう私も昔はそうだったのだが、相手に対して個性の「ないものねだり」をしてしまう傾向にある。 本書は個性が無いと思ってしまい「ないものねだり」をしてしまう女子高生。しかも自分はずっと「脇役」だと認 […]

愉快な青春が最高の復讐!

本書は「紀行文」と言うべきなのか、それとも「青春録」と言うべきなのかはわからない。しかし社会人の新人が、同期と一緒に全国津々浦々を旅した記録であることは間違いない。とはいえど、「旅する」と書いたのだが、日程や移動距離がかなり長く、なおかつ移動や宿泊、さらには会社員生活自体も私でも考えられないようなものだった。しかしあり得ないような旅行や生活を送ったものが記録となって残り、いつしかそれが「青春」とな […]

一瞬を生きる君を、僕は永遠に忘れない。

人生は「一瞬」と定義する人もいる。かくいう私も、人によるが数十年の時の中で、気がつけば「あっという間」と言うようなものであり、いつしか老いて、死んでいくと言うことを考えると「人生」は「一瞬」であることは合っていると思う。 もしも明日、もしくは来月死ぬとするならばあなたはどのような人生を送るのか。もしくは何をしたいのか、そのことは様々な本でも言及している。とはいえど、そういった意識で行うだけで、実際 […]

アヤとあや

小学5年生の女子2人はまさに「相棒」と呼ばれるほど親密であった。しかもその名前は2人とも「あや」である(もちろん漢字に直すと「彩」と「亜耶」とあり、それぞれ異なる)。 その2人の「あや」が物語の「綾」を生み出す。 片方の「亜耶」はモデルをしていた。そのモデルに強いプライドがあり、自らも神秘的な存在で特別視されたいという願望を持っていた。だんだんと年齢を重ねることによってだんだんと神秘的なものがなく […]

働く女子に明日は来る!

あなたにとって「働くこと」とはいったい何か?働く人それぞれ答えは異なるだろう。ちなみに私は「愉しみ」そのものである。自分自身が働くことによって、自分も相手も喜ぶことができることをやりがいとしている。 私事はさておき、本書はとあるドラマの製作会社で働く新社会人の奮闘記である。ドラマの製作会社であるため、様々な人と関わり、なおかつ視聴率といった実績を求められるハードな仕事場である。 しかし夢や希望をも […]

「ほのお」や「ほむら」といった言葉がある。漢字に直すと「炎」にもなり、「焰」にもなるが、その違いとは何か。それは、 「火」より激しいとされる「焔」は、「炎」より激しく燃えているものを指しています。Tap-biz「焔の意味・使い方3・類語4・英語訳5・各分野でみる「焔」」より抜粋 とある。「炎」は赤く燃えていることに対し、「焔」はガスコンロで火を出したときと同じ青く燃えていることを指しているという。 […]

あめつちのうた

「縁の下の力持ち」と呼ばれる存在は数多くあるのだが、その中でも野球界に脚光を浴びている所がある。本書で紹介する「阪神園芸株式会社」である。主に甲子園球場をはじめ兵庫・名古屋の球場や陸上競技場、さらにはテニスコートなどの施設や芝生の管理を行っている。 私自身もその会社を知ったのは3年前になる。2017年のセリーグ・クライマックスシリーズにおけるファーストステージの阪神 vs DeNA戦の時である。第 […]

無限の玄/風下の朱

本書はタイトルの通り2編の作品が1冊に収まっている。 前者の「無限の玄」は父親が死んだところから始まるのだが、その父親があたかもゾンビのように生き返る。しかしその生き返るさまは死んだ家族が戸惑いを隠せなくなってしまった。 もっとも摩訶不思議な物語であるのだが、なぜ生き返ったのか、そして家族が抱える苦悩とはいったい何なのか、と言うことを展開している。もっとも後者が中心であり、「家族」そのものの苦しみ […]

ミート・ザ・ジャンパーズ!

「青春」と言う言葉は若い人の特権ではなく、中年だけでなく、高齢者もまた青春にひた走る方々もいる。とはいえど青春に走るなかでも体力が必要とされることがあり、その体力について行けないようなことも往々にしてあるのかもしれない。 そこで本書である。本書は音楽の道を捨てきれず、武道館を目指す大人たちを取り上げているのだが、なんと「平均年齢70歳」に届くかどうかのバンドである。しかも夢はメジャーデビューと日本 […]