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首相

真空国会―福田「漂流政権」の深層

それは3年前の9月から始まった。 小泉劇場が終焉を迎えたこの年の秋に安倍晋三が第90代内閣総理大臣となった。小泉の後継者として多大な期待を寄せられての船出であり支持率は8割をゆうに超えた。しかしその歯車は瞬く間に崩れ、最終的には2割にまで落ち込んだ。翌年(2007年)の参院選では大敗してしまい総理にも責任問題が及んだが結局続投となった。参議院では与野党逆転の「ねじれ国会」となり法案もそう簡単に通ら […]

逆臣 青木幹雄

「参院のドン」青木幹雄 昨年の参院選で初めてその名を知った人も多いことだろう。青木氏は自民党の中でも最も影響力があり、とりわけ参議院では絶大な影響力を及ぼしている。また道路族の中でも首領的な役割をしており、小泉政権下、及び安倍政権下における道路特定財源の見直しを徹底的な骨抜きを行ったといわれている。 ではなぜ青木幹雄はこのような権力者になったのだろうか。青木幹雄は今は亡き元首相竹下登の秘書を務め後 […]

広田弘毅

絞首刑されたA級戦犯7人の中で唯一の文官であった広田弘毅。副題には「「悲劇の宰相」の実像」と書かれているが、広田自身は自らを計らわずに生きてきた。城山三郎氏のベストセラー「落日燃ゆ」でイメージされた人が多いがこれはあくまで司馬史観である。 本書はありのままの姿で広田弘毅を書かれていたので結構面白く読めた。しかしあまり分からない人にはまず小林よしのり氏の「いわゆるA級戦犯」を読んでから入ったほうがが […]

安倍政権論

安倍政権は1年という短命政権であったが、その中で強行採決でありながらいくつもの重要法案を通したそれだけではなく、従軍慰安婦問題でも「強制性がなかった」という発言、安倍政権というのはKY総理やお友達内閣と言われ、さらには閣僚の不祥事により求心力が急激に低下、参院選でも歴史的大敗により第1党を民主党に奪われてしまうという惨憺たる結果となり、続投するも体調が芳しくなく首相の座を降りてしまった。 私は安倍 […]

「日本の問題点」をずばり読み解く

本書は日本の政治の問題点について事細かに、かつ分かりやすく解説されている。 第1章では小泉政権下での日本の政治の問題点について語られている。ここでは小泉元総理が考えていることを著者が取材を行ったことによる独自の観点が生かされたところもあり非常に面白かった。 第2章は外交についてであるが対米外交、そして対北朝鮮外交について、第3章では本書が出版された年の5月に中国で大規模な反日運動があった。そのこと […]