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高校生

私はあなたの瞳の林檎

初恋はいつの世も甘酸っぱいものが多い。その初恋の年代が若ければ若いほど、その度合いが強まってくる。本書も例外なく、その甘酸っぱさを余すところなく描いている小説である。その初恋を全部で3編取り上げられている。 中でも甘酸っぱさを際立たせたのが、本書の表題作である。ある男の子に初恋してしまい、告白をするのだが、その男の子は軽くあしらわれてしまう。しかしながらその主人公は諦めきれず、再び告白をしようとす […]

ヒーロー!

思春期や青年期の時代は何かとバカをやりたがってしまうことがある。心が揺り動くようなことがある。そういった「バカ」さ加減によってはドラマのネタになるようなことも少なくない。 本書で取り上げるヒーローもまたあたかもパフォーマンスのようなことまでしでかしてしまうようなイメージでありそうだが、ヒーローバカでありつつもいじめっ子と戦うような正義と悪の戦いの構図を高校を舞台にして描いている。 高校生ならではの […]

SNSカウンセリング入門―LINEによるいじめ・自殺予防相談の実際

学校における悩みはつきものである。その悩みに対してどのようにして解決していくか、自分自身で解決する例もあれば、相手に相談する例もある。その「相手」は家族に限らずとも、何も関係のない「第三者」に相談をする事がある。その「第三者」が悩みの相談窓口であり、対面や電話で相談するようなこともある。さらに言うと最近ではLINEをはじめとしたSNSでもって相談を行うこともあるという。その相談はカウンセリングにあ […]

さよならクリームソーダ

クリームソーダというと甘ったるい印象が強く、私自身成人になってからはめったに飲むことはない(とはいえ同じくらい甘ったるいガラナは好きであるのだが)。もちろんクリームソーダに喩えられるほど、恋愛が甘かったり、青春を謳歌しているという要素として出されることがある。 本書はその甘い恋愛と炭酸ならではの刺激が入り交じった印象が強くあった。もちろん恋愛小説であるのだが、その恋愛模様がまさに「クリームソーダ」 […]

告白予行練習 ヤキモチの答え

本書は「告白予行演習シリーズ」の第2弾であり、映画研究部の作品づくりと恋愛を舞台にしている。昨年の11~12月に放送されたアニメ「いつだって僕らの恋は10センチだった。」の原作にあたる小説である。 恋愛のみならず映画を完成させるまでの道のりもまた「青春」を思わせてしまう。その映画をつくる最中にある恋人の「ヤキモチ」。そのヤキモチによって2人との距離が近くなったり、遠くなったりする。その距離の変化が […]

告白予行練習

YouTubeやニコニコを見ている方々であればHoneyWorksと呼ばれるユニットはご存じであるだろう。最も私自身もPVなどで観ることがあるのだが、それは2014年以降出てきた「CHiCO with HoneyWorks」と呼ばれるユニットである。 そのHoneyWorksは高校生の恋愛を描くことも多く、本書のように「告白予行練習」もまたその一つである。本書はシリーズ作品である「告白実行委員会~ […]

野川

高校では色々な種類の青春がある。部活に授業に課外活動に、そして放課後にと様々な場で「青春」がある。その青春は様々な風景を通して見ることができるのだが、本書はその「青春」の中では一風変わっている。 課外活動なのだが、部活でも授業でもない中で仲間たちと伝書鳩を育てると言うもので、教師と生徒とで活動をすると言うものである。 鳥の目からどのような世界が映るのか、さらに取りを育てるために見たり触れたりしてい […]

超ひも理論をパパに習ってみた 天才物理学者・浪速阪教授の70分講義

「超ひも理論」というと、 「ろくに働きもせず、女性に金を貢がせたり、収入をあてにしたりする男性」(「Wikipedia」より) をさらに進化した理論と邪推したが、そうではない。この理論の正しい名称は「超弦理論(ちょうげんりろん)」というものであり、 「物質の基本的単位を、大きさが無限に小さな0次元の点粒子ではなく、1次元の拡がりをもつ弦であると考える弦理論に、超対称性という考えを加え、拡張したもの […]

百瀬、こっちを向いて。

まず本書の著者である中田永一は2002年に「GOTH」という本の著者である乙一本人である。また本書は2014年に映画化され、元ももいろクローバーの早見あかりが主演となった。そのことから非常に話題となった一冊といえる。 ちなみに本書は恋愛小説であるが、高校卒業後の主人公が高校時代のとある「嘘」を思い出し、彼女との出会いによって高校時代に芽生えた恋が再び芽生えることとなるというものである。 高校に芽生 […]

スギナの島留学日記

元々兵庫で生まれ・育った女の子が、高校進学と同時に、島根県・隠岐諸島にある島前と呼ばれる場所に留学した。その島に留学し、様々な体験をして、著者は何を感じたのか、本書は留学した日々について綴っている。 第1章「私は島留学生」 そもそも兵庫で生まれ育った著者がなぜ島根の島に留学しようとしたのか。その理由として著者の父が仕事で隠岐島前に行くことがあったのだという。その父が島に高校がある事を知って著者に勧 […]