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ケア

妻はサバイバー

そもそも「サバイバー(Survivor)」とは、 生き残った人。生存者。「大辞林 第四版」より と表している。しかし、「サバイバー」と言う言葉は「がんサバイバー」のように、がんなどの病気の治療中、あるいは治療後のリハビリを通して逆境に抗い続ける人のことも指している。そのためか様々な病気や出来事における「サバイバー」もできはじめた。 さて本書である。本書の著者は現役の朝日新聞記者であるが、著者の妻が […]

ヤングケアラーってなんだろう

「ヤングケアラー」と言う言葉を初めて聞くが、 法令上の定義はありませんが、一般に、本来大人が担うと想定されている家事や家族の世話などを日常的に行っている子どもとされています。厚生労働省「ヤングケアラーについて」より とある。特に介護などのケアはヘルパーなどで行うことを親族、それも子どもたちに行うことである。あたかも「美談」としてとらえがちだが、じつはヘルパー不足といった問題もあれば、学校生活への悪 […]

仮面ひきこもり あなたのまわりにもいる「第2のひきこもり」

「ひきこもり(引きこもり)」でも社会問題として長らくあり、特にそのひきこもりについては中高年層でも起こっている。そのため若年層特有のものばかりではなく、日本国民の中でも幅広く取り上げられるような問題として挙げられる。 その一方で、メディアにてなかなか取り上げられていないものとして本書で取り上げる「仮面ひきこもり」である。根本的な意味は第一章にて取り上げるが、従来ある「ひきこもり」とは異なり、メディ […]

がんはもう痛くない

私自身がんになったことはないのだが、がんはかかっているときでも、治療している時でも耐え難い苦痛を負うこともあるのだという。しかしながら近年はがん治療の在り方も変わってきており、鎮痛剤のみならず、治療の方法にしても苦しむことなく快方へと向かったり、あるいはがんと付き合ったりすることができるようにまでなった。そのがん治療の最前線はどこにあるのか、本書は事例と共に取り上げている。 第1部「身体の苦痛をと […]

「医療的ケア」の必要な子どもたち―第二の人生を歩む元NHKアナウンサーの奮闘記

「医療的ケア」という言葉はメディアでも取り上げられているのだが、実際にどのようなケアなのか、実際に医療行為とケアとは似て非なるものであるのだが、その両者の違いとはいったい何なのか。元々NHKアナウンサーであったが、その実態を知り、退職し、こどもたちに医療的ケアの活動を行っている著者自らが綴った一冊である。 第1章「NHKから、もみじの家へ」 著者はNHKアナウンサーとして1986年に入局し、夕方の […]

キラーストレス 心と体をどう守るか

ストレスにも様々な種類のものがあるのだが、中には心身的にむしばみ、肉体的・精神的な疾患を負い、最悪死に至るようなストレスさえある。特に最近では「キラーストレス」と呼ばれるものもある。その「キラーストレス」の正体と、原因、そして対策方法はどのようなものがあるのか、本書はそのことについて取り上げている。 第一章「これがキラーストレスの正体だ」 ストレスは身の回りの様々な変化によって起こるようなことであ […]

人は老いる。その時誰がケアするのか

人は誰しも年老う。しかしその「老い」に対してどのように立ち向かうのか、そして誰がケアをするのか、そのことについて取り上げているのだが、老いに関しては生々しい出来事は数多くある。もちろん本書にも氷山の一角ではあるが、事例として取り上げられている。 第1章「山谷に辿りついた「普通」の人々」 物理的な「山谷」もあれば、人生的な部分で波乱のものとなっている意味での「山谷」もある。その「山谷」はどのように遭 […]

人はなぜ「いじめ」るのかーその病理とケアを考える

今こそそれほど報道されないのだが、かつては社会現象のごとく毎日のようにニュースにて取り上げられた「いじめ」その概念は、平成になるずっと前からあったが、それが社会問題になったのは平成に入ってからのことである。そもそも本書のタイトルにあるように、人はなぜいじめるのか、その本質と医療について語られている。 第一章「日本人と「いじめ」」 本書の著者曰く「「いじめ」は差別」であるという。もちろん「差別」は動 […]

認知症―専門医が語る診断・治療・ケア

かつては「ボケ」「痴呆症」といわれたのだが、「差別」という批判を受け「認知症」に変化していった。その認知症は様々な形を変えつつ予備軍を含め、数多く罹患している人々がいるという。それをどのように予防すべきか、そして早期発見をし、治療・ケアに持っていくべきかを取り上げたのが本書である。 Ⅰ.「根治できない病気が多いのになぜ早期診断が必要なのか」 認知症に限らずガンなどの生活習慣病は予防が必要であると同 […]