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ブラック

神様には負けられない

本書は義肢装具士の世界を描いているが、もっと言うとその専門学校の実習にて奮闘する学生の姿を描いている。ここ最近では義足や義手など「義肢装具」のバリエーションは充実しており、今年・昨年と行われたパラリンピックでは、様々な競技用の義肢装具があることがよくわかる。 しかしその装具はそれぞれの体型や用途などにあったものをつくる、あるいは装着しなければならず、説明なども求められることが多い。しかも義肢装具士 […]

猿神

本書の舞台はとある工場が舞台となっている。しかしその工場では「ブラック」という言葉を通り越しているほど過酷を極めた。心身共に疲弊する労働者たちだが、そこである暴行事件が起こり、犯人は逃走した。その事件の後に、奇妙な音が聞こえるようになった。動物の鳴き声なのか、それとも機会の音なのか。真相を追っていくうちにある工場の「謎」が浮かぶ。 本書は「猿」と銘打っているのだが、本書の舞台には猿は一切いない。ま […]

ブラックボランティア

東京オリンピックは当初今月24日から開催される予定だったが、新型コロナウイルスの影響により、1年延期し2021年に開催される予定である。あくまで「予定」であり、確定ではない。新型コロナウイルスの影響がどこまで続くかによって、中止になる、あるいは再延期と言ったことも考えられるため、どうなるかわからないのが現状にある。 そういった状況の中で、本書を取り上げるのはどうかと思うのだが、そもそも開催の気運が […]

ブラック奨学金

高校や大学などで学費が自分の力で払うことができず、奨学金にすがる方々も少なくない。かくいう私もその一人であり、ようやく完済した状況である。しかしながらその奨学金に関して、まさにかつてのサラ金やヤミ金の取り立てのような実態や受ける人の実態がありありと映し出したのが本書である。 第1章「奨学金返済の実態」 先に断っておくと奨学金には大きく分けて2種類ある。一つは「給付型」、もう一つが「貸与型」である。 […]

テノヒラ幕府株式会社

何とも奇妙な会社名であるのだが、中身もまた「奇妙」である。その会社は簡単に言うとスマホゲームの開発会社であるのだが、会社で働く人びとは文字通りの「十人十色」といった印象が非常に強くあると言っても過言ではない。会社の、そして文字通りの「テノヒラ」の中でどのような開発を行い、人間関係が作られていくのか、架空でありながらも、痛快に描かれている節が強くある。 スマホゲーム開発の現場はシステム開発の中でもけ […]

ブラック企業2―「虐待型管理」の真相

以前「ブラック企業~日本を食いつぶす妖怪」にてケースとともに取り上げてきたのだが、本書はその続編と呼ばれる一冊であり、「ブラック企業」と呼ばれる企業には、ある企業戦略にあったのだといい、意図的に社員を虐げているのだという。 本書はそう言った経営戦略とともに、労働相談の現場を通じて浮き彫りにしている。 第1章「わかっていても、入ってしまう」 ブラック企業の求人傾向については前作でも取り上げられていた […]