TAG

中公新書ラクレ

パンツを脱いじゃう子どもたち―発達と放課後の性

恥ずかしながら本書のタイトルを見て、つい「クレヨンしんちゃん」の野原しんのすけを連想してしまった。今はほとんどマンガ・アニメでクレヨンしんちゃんは観ないのだが、小さい頃はよく見ており、ことあるごとにパンツを脱いでいたシーンがあったことをつい思い出してしまった(現在ではそういったシーンは放送されていないと聞く)。 私事はさておき、本書は小中学生、そのなかにハンディを抱える子どもたちから発生する「性」 […]

ゲンロン戦記-「知の観客」をつくる

著者は批評家であり、社会的なこと、さらにはサブカルチャーにまつわることについて批評を行う立場であるのだが、本書はそれとは大きく異なり、今から11年前に設立した「株式会社ゲンロン」の設立から現在に至るまでの始まりと苦闘、そして成長を自ら綴った記録である。 第1章「はじまり」 本章では株式会社ゲンロンがなぜできたのかについて取り上げている。しかしそれ以前に著者自身が批評家になったばかりの頃から2010 […]

12人の花形伝統芸能-覚悟と情熱

伝統芸能の場にて活躍する若者は少なくない。本書はその中から若手の台頭となっている12人の人物を取り上げ、伝統芸能に挑む覚悟と情熱を取り上げている。 第一章「尾上松也(歌舞伎俳優)」 音羽屋として六代目尾上松助を父に持つ尾上松也は、歌舞伎の活躍はもちろんのこと、ドラマや現代劇、ミュージカルと多岐にわたる活躍を見せている。その一方で歌舞伎への情熱も強く、毎年1月に行われる「新春浅草歌舞伎」のリーダーを […]

「地方国立大学」の時代-2020年に何が起こるのか

「管理人紹介」にも記載しているが、私はいわゆる「地方国立大学」の出身である。もともと商業高校もあり、その時に志望していたこともあって、入学・卒業もした。4年間は勉強的に苦しい思い出もあるのだが、同時に、楽しい思い出もあったことを卒業して12年経った今もなお昨日のことのように覚えている。 その地方国立大学は、今となっては「国立大学法人」として一種の法人であり、それぞれの国立大学が「大学法人」となって […]

赤ちゃんはことばをどう学ぶのか

「ことばを学ぶ」ことはコミュニケーションを行っていく上で非常に大切なことである。例えば外国語を学ぶ際には教科書・参考書から学ぶケースもあれば、直接覚えたものを使って「慣れる」といったスタイルもある。 では赤ちゃんがことばを学び、覚える場合はどのようにしているのか、本書ではそのプロセスについて考察を行っている。 第1章「赤ちゃんは本当に「天才」なのか」 赤ちゃんは何も知らないところから始まる。その「 […]

決断-会社辞めるか辞めないか

社会人の人生を歩んでいくときに、キャリアパスにおいて「決断」を迫られる時が必ず来る。かつて終身雇用制が当たり前のようにあった時代には、出世のところでの決断だけで良かったのだが、昨今では定年までずっと同じ会社でいることはほとんどないと思っても良い時代である。その中で転職や独立、さらにはそのまま会社に居続けるか、といった決断に迫られることは、いつどこで来るのか分からないような時代である。 本書では4人 […]

見えない戦争

「戦争」と言うと武器のドンパチがイメージされるのだが、第二次世界大戦後、アメリカ・ソ連との核開発を行うと行った戦争、つまり「冷戦」といったことが行われた。その冷戦後でも実際に戦争が行われたり、あるいはサイバー戦争など武器との戦いを行わないといった見えない戦争が今もなお起こっている。その見えない戦争はどのようなものなのか、そしてどのような展開をしているのかそのことを取り上げている。 1章「日本」 日 […]

嫉妬と自己愛 – 「負の感情」を制した者だけが生き残れる

人は誰しも負の感情を持つことがある。その感情は「嫉妬」などがあるのだが、その嫉妬の度合いによっては制御できるものもあれば、それができず、取り返しのつかないことにまで発展することも往々にしてある。その嫉妬は「自己愛」と呼ばれるものにリンクしていると言われているのだが、そのメカニズムと上手く付き合っていくためにはどうしたら良いのか、そのことについて取り上げているのが本書である。 第一部「嫉妬と自己愛の […]

さよならインターネット – まもなく消えるその「輪郭」について

インターネットの歴史は半世紀程度と浅く、なおかつ現実とは異なるような世界を得ることができるものであったという。そのため著者はその世界を「輪郭」と表しているのだが、そのインターネットを通じて、買い物等が便利となり、最近では家電製品もインターネットに使ういわゆるIoT(internet of things)が出てきたことにより著者自身危機感を覚えているという。そもそもインターネットはどのような定義であ […]

教えて! 校長先生 – 「開成×灘式」思春期男子を伸ばすコツ

開成と灘といえば、中高一貫校であり、日本を代表する進学校の2校である。その2校が思春期男子を成績優秀にするよりもむしろ「才能を伸ばす」ことに着目を置いている。その「才能」をいかにして伸ばすべきか、その方法を伝授している。 第1章「学校」 本書は学校でできること、受験勉強など様々な状況にフォーカスを当てている。その中でも2校は東大合格者を多く輩出している。その中で2校の共通点は授業に特徴があるという […]