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人間関係

生きてるだけでなぜ悪い? 哲学者と精神科医がすすめる幸せの処方箋

本書のタイトルを見るとキリスト教の根本にある「原罪」を連想してしまう。原罪とは、 「罪が全人類に染み渡っていて罪を不可避的にする状態の中に、全人類が誕生して来る状態」(wikipediaより一部改変) のことを指す。 ちなみに本書はそのような宗教めいた一冊ではなく、むしろ私たちの世代に向けて「辛口メッセージ」を送るような対談集である。 第一章「結婚なんかしなくていい!」 「草食系」と呼ばれて久しい […]

現代日本人の絆―「ちょっとしたつながり」の消費社会論

2011年を象徴する漢字一文字は「絆」である。 東日本大震災をきっかけにリアル・バーチャル双方で日本人であること、助ける、もしくは応援するため「絆」を再認識させられたといわれる一年であった。 そうではなく、つながりや「絆」、そしてそこから生まれる「幸せ」の変化が出てきた。そう2009年に「幸せって何だっけ」というCMが流れたように。 本書は日本人の「絆」はどのように変化をしていき、これからどのよう […]

誰からも「気に入られる人」の習慣

著者の坂井様より献本御礼。 人それぞれかもしれないが、人には様々な「他人」と出会い、衝突する。その中で「気に入られる」ことにより、一人ではできないこともなし得るだけではなく、ひいきになりたい、あるいは好かれたい、親密になりたい、そういった願望を持つ人のために、「気に入られる人」になるための習慣について本書にて伝授している。 第1章「気に入られる習慣を身につけるその前に」 「気に入られる」方法を学ぶ […]

空色バトン

本書は「別冊文藝春秋」という雑誌の2010年5月号から2011年3月号までの分を収録した短編集である。 普通短編集は様々な主人公がそれぞれのストーリーを描くため、「一粒で何度も美味しい」というのが多く、そのたびに当ブログでは全体、というよりもとりわけ印象に残った作品を中心に取り上げることが多い。 しかし本書は単なる短編集ではない。本書のタイトルにある「空色バトン」の如くそれぞれのストーリーをそれぞ […]

何度でも君に温かいココアを

季節は春になりつつあり、寒さも和らいでいくが、ついこの間、真冬に逆戻り。東京では雪が積もるほどだった。まだまだ寒い今日この頃は温かい飲み物がよく似合う。 ちょうどこの書評をしていた時、奇遇にもそのときに飲んでいたのが温かいココア。チョコレートのような甘さでありながらも、体の芯から温まる。チョコレートは脳に良いと言われているが、ココアもその一つといえるのかもしれない。ココアを飲みながらの書評をすると […]

まずは、「つき合う人」を変えなさい!

人との「縁」はその人となりを表しているという。あなたの周りの人にはいったいどのような人がいるのだろうか。人との出会いによってはその人の考え方や生き方も変わることもできれば、働き方にも影響を与える。「つき合う人」によって、自らそのものを変えることができる、というが本書ではどのように変わるか、どのつきあい方で変えるのか、について自らの体験をもとに示している。 PART-01「仕事もお金もない私が、ドツ […]

職場はなぜ壊れるのか―産業医が見た人間関係の病理

21世紀は「心の世紀」と言われて久しい。とりわけ企業に勤める会社員は「うつ」などの心の病にかかる人が増加傾向にあるのだという。 その理由はいったい何なのだろうか、労働状況が変化したから、不況だから、もしくは人間関係の崩壊から、と理由を挙げると枚挙に暇が無いほどであるが、本書ではそれらの原因と、これからの職場はどうあるべきなのかを提言している。 一の章「成果主義・能力主義の原風景」 今となっては「努 […]

幸福の秘密―失われた「幸せのものさし」を探して

イースト・プレス 石井様より献本御礼。 「悲しみの中に、幸せは潜んでいる。」 おそらく日本人の中に「幸せ」と感じることは、一昔前に比べて少なく感じてしまう。以前経済に関する本にて書いたのだが、モノが豊かになるに反比例して心の豊かさが少なくなっているように思えてならない。 本書はほんとうの「幸せ」を10をもとに探しながら綴っている。 1.「ずっと忘れられていた「幸せの秘密」」 アメリカでも日本と同じ […]

女友だちは自分を映す鏡です

「男と女」、同じ人間であるが、身体的特徴から思考まで異なる。よく「女友だち」や「男友だち」など異性の友だちを作っているという話しをよく聞くが、異なる特徴を持つものだからでこそ通じあえるものがあるのかもしれない。 ちなみに私はというと中学・高校・大学と、部活・サークル柄、「女友だち」が多かった。当時はごく自然なものだと考えていたのだが、今となっては「どうして女友だちができたのだろう」について意識し始 […]

仕事ができる人はなぜ「あそび」を大事にするのか

本書は2月から続いた「ダダ本会議」にて、制作過程を公開しながら作られた一冊である。 今まで6回開催されていたのだが、そのうち5回参加している。その5回について感想も書いてあるのでリンクを貼っておく。 第1回 第2回 第3回 第4回 第5回 その会議の中で構成が変わったり、書き上がったゲラを読みながら意見を交わしたり、とオープンな形で行われ完成したのが本書である。 本書は仕事術という範疇であるが、「 […]