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俳人

月岡草飛の謎

本書は架空の俳人である月岡草飛の謎について追っている短編集である。もっとも作品集を見ていく中で月岡草飛の放蕩ぶりや、突飛な行動などが目立つなど、俳人というよりも、ある意味「廃人」と言うほかない様な人物のように思えてならないが。 自由気ままに生きる月岡草飛の周りには、異質なものが舞い込むのだが、実際に欲望のまま突き進んでいった先が異世界なのだから、ある意味ナンセンスな物語である。よくあるラノベの異世 […]

一茶の相続争い――北国街道柏原宿訴訟始末

「雀の子そこのけそこのけお馬が通る」 小林一茶(本名:小林弥太郎)は百姓でありながら、俳諧師として江戸時代の文化を彩った人物の一人として今日も名を馳せている。 しかしこの一茶はある「争い」に巻き込まれていた。もっともそういったエピソードが語られることはほとんどなく、本書のように深く述べられた本はなかった。本書は語られることがほとんどなかったある「争い」について取り上げるとともに、その顛末を記してい […]