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光文社新書

無国籍と複数国籍 あなたは「ナニジン」ですか?

先にも述べたように、日本では「国籍法」により、1つの国しか国籍を持つことができない。もし日本国籍を得ようとするのであれば、他の国の国籍を放棄する必要がある。しかし国内外に目を向けてみると「無国籍」の人もいれば、実際に他国の国籍をいくつか持っている「複数国籍」の人も現にいる。そもそも無国籍・複数国籍がなぜ存在するのだろうか、またその「国籍」を巡ってどのような問題が存在するのか。本書ではそのことについ […]

孤独は社会問題 孤独対策先進国イギリスの取り組み

本書はイギリスが舞台であるのだが、日本でも「孤独死」が社会問題となり、内閣にも特命担当大臣として「孤独・孤立対策担当」が設けられるようになった。解決までの道は長く険しいものの、政治や経済、地域など様々な観点から解決への道筋を立てられるかにかかっている。 さて本書はイギリスにおける「孤独対策」であるのだが、政治に限らず王室も巻き込んでの対策を行っているという。 第一章「孤独担当大臣の創設」 「孤独」 […]

歴史秘話 外務省研修所 知られざる歩みと実態

「年度」として捉えるのであれば、2022年度も折り返し地点にあたる。特に新人になってくると、新人研修を終えて、先輩とのOJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)の真っ最中であることが多い。そのためか仕事を覚えることが多く、右往左往している人も多いことだろう。 その「研修」自体は企業の専売特許と言うわけでは無く、中央省庁でも、省庁の職員、いわゆる官僚たちもまた研修を行い、仕事をドンドンと覚えていく。そ […]

カラー版 王室外交物語 紀元前14世紀から現代まで

6月2日、イギリスのエリザベス女王が即位70周年を迎え、記念行事が実施された。イギリス、もといイングランドの王の中で最も在位の長い君主であり、世界的に見ても、日本の昭和天皇、タイのラーマ9世、スワジランドのソブーザ2世などごくわずかである。 イギリスには女王を始め王子・王女などの「王室」があり、海外において「王室外交」も存在する。日本では天皇陛下をはじめとした皇室があり、皇室を通した外交を「皇室外 […]

住みたいまちランキングの罠

よくランキングにて「住みたいまち」や「住みたい都市」、あるいは「住みたい地域」「住みやすい地域」といったランキングや●選と言ったものが存在する。引っ越し先の参考に扱う人もいれば、「何を言っている、住めば都じゃないか」と思う人もいる。しかし何を基準にしてランキングにしているのか、参考資料を出している所もあれば、それすらなく書き手の独断と偏見で書かれているケースも多々ある。 本書はよくネットメディアな […]

毛―生命と進化の立役者

生物には様々な「毛」が存在する。もちろん頭の毛ばかりではない。 もっとも「毛」は生命を維持する、あるいは活かすための重要な要素である。なおかつ人間のみならず様々な毛を持っているのだが、役割も毛によって異なる。どのような役割を持っているのかも含めて本書にて取り上げている。 第1章「孤独な戦士「精子」」 細胞には「べん毛」と呼ばれるものがあり、進化を行う中で見えないものの中核的な働きを持つ。他にも多く […]

風俗嬢の見えない孤立

「風俗嬢」と呼ばれる世界があるが、その世界の中はあまり知られていないことが多い。知られているとしても、現状を本書をはじめとした書籍、もしくはドキュメンタリー番組にて知るくらいである。 風俗嬢の世界はわたしたちの知られざるヤバさと「孤立」が存在しているのだが、一体どのような現状があり、なおかつどのように変わっていく必要があるのか、そのことについて取り上げている。 第1章「「風俗ヤバい」を捨てられない […]

メタバースとは何か ネット上の「もう一つの世界」

ここ最近、国内外の企業において「メタバース」に参入する動きが見られる。特に主要企業の多くはメタバースに対してビジネスチャンスがあると思われている。そもそも「メタバース」は、 ネットワーク上に構築される,三次元グラフィックの仮想空間。利用者はアバターを操作し,仮想空間に参加する。「大辞林 第四版」より とあり、よくあるオンラインゲームをさらに拡大したものである。もっと言うとVR/ARもその一例として […]

日本のジーパン

もはや私たちの生活において欠かせない衣服となっているジーパン。かくいう私も普段はジーパンを穿き、外に出かけることが多い。それだけ私たちの生活に浸透してきているものはない。 しかしながらかつて「ジーパン」は作業着というイメージがあり、忌み嫌われていた。ご年配の方々の中にはジーパンとなると普段穿いている方々に対して不快な思いをされる方もいる。 とはいえスタンダードなズボンの一つとなっているジーパンだが […]

日本の食と農の未来 「持続可能な食卓」を考える

今年は「ラニーニャ現象」により、厳冬とも言われている。関東でも朝は氷点下になることもままあり、故郷である北海道では吹雪・大雪に見舞われ、場所によっては慢性的な交通障害も起こっている。 もっとも気象において「異常」と呼ばれるのは今に始まった話ではなく、年がら年中起こっている。特に夏にかけては台風や豪雨、さらには酷暑に見舞われるほどである。 そのような中で食や農業がどうなっていくのかにも連結しているの […]