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指揮者

山本直純と小澤征爾

本書のタイトルの2人はともに斎藤秀雄に師事し、同じ指揮教室に同期で通い、そこから同じ指揮者として大成していくのかと思いきや、方や世界的な指揮者になったが、方や日本に残りテレビや映画音楽に貢献した。 その2人の関係性と相違点、そしてその人生の歩みについて取り上げているのが本書である。 第一章「齋藤秀雄指揮教室(1932~1958)」 山本直純が生誕したのは1932年、小澤征爾が生誕したのは1935年 […]

小澤征爾 覇者の法則

世界的に成功した日本人指揮者は数多くいる。古くは齋藤秀雄や朝比奈隆がいたのだが、存命の日本人の中で最も世界的に活躍している指揮者は小澤征爾にほかならない。戦後から指揮者として名を馳せ、特に海外において傑出した才能を光らせて、世界的指揮者にのし上がった。その小澤征爾の生涯とそのルーツについて追っているのが本書である。 第一章「小澤家の遺伝子と育った環境」 小澤征爾の下の名前の「征爾」と言う名前には有 […]

オーケストラ大国アメリカ

「オーケストラ」というと、ドイツやオーストリアなど西欧の国々が盛んに言われているのだが、実はアメリカも「オーケストラ大国」と呼ばれるほどであるという。これについてクラシックマニアであれば分る人もいるのだが、クラシックの「ク」の字も知らない方であれば本書に出会うまで気づくことはないと言える。 ではなぜアメリカが「オーケストラ大国」と呼ばれているのか、本書はその所以について取り上げている。 第1章「オ […]

オペラ座のお仕事――世界最高の舞台をつくる

日本における「オペラ座」というといろいろあるのだが、本書では東京にある「新国立劇場」を取り上げている。「新国立劇場」が開場したのは1997年、本格的な「歌劇場(オペラ座)」として建立され、現在までオペラ・舞踊・演劇など多岐にわたって公演が行われている。 そのオペラ座で2001年9月より、専属合唱指揮者となった方が新国立劇場での毎日、そして指揮者の仕事、そしてこれまでとこれからについて綴っている。 […]

指揮者の役割―ヨーロッパ三大オーケストラ物語―

オーケストラにおける指揮者は、演奏はしないものの、演奏者と演奏を統率する役割を持つ。そのため指揮者に要求されるものは音楽性のみならず、曲そのものの解釈をどうするのか、という判断力や分析力も問われるので、演奏者以上に気を遣う役割とも言える。本書は指揮者の役割について世界でも名だたる管弦楽団を3つ紹介している。 第一章「指揮者なんて要らない?―ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団」 「音楽の都」と呼ばれ […]

指揮者の仕事術

仕事術と言っても本書はビジネスマンではなく、「指揮者」という仕事の「仕事術」である。指揮者というとオーケストラなどで指揮棒を振る所を見かける方も多いようだが、実際に指揮者はリズムだけではなく、表現などの色彩の指示を出している。もちろんそれぞれの音についても知る必要があるのだが、他にも「曲の解釈」をはじめ、演奏家以上に曲を知る必要があり、ほかにも演奏家たちとの対話も重要視される。ビジネスの世界で言う […]

カラヤンがクラシックを殺した

昨年・一昨年とカラヤンの生誕記念、没記念の時期にCDショップのクラシックコーナーではカラヤンフェアが行われたほどである。ヘルベルト・フォン・カラヤンは指揮で観客を魅了しただけではなく、音源を数多く残し、没後20年経った今でも世界的指揮者の名声を放ち続けている。 しかし著者はそのカラヤンがタイトルにあるとおりクラシックを殺したと断罪している。 第一章「音楽の悪魔―プロレゴーメナ」 カラヤンの音楽は著 […]