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朝日文庫

六月の夜と昼のあわいに

本書が出版されたのは10年近く前の話だが、作家の名前だけでいえばホットな人物と言える。というのは先日「蜜蜂と遠雷」で第157回直木三十五賞を受賞したからである。この受賞までに何度もノミネートされるも選ばれないことがあり、ようやくの受賞となった。 ちなみに本書は短編集で様々な趣の作品が収録されている。方や淡い恋を描いているものもあれば、方や仄暗い雰囲気で流れていく作品、さらには人間関係が刻々と変化し […]