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歴史文化ライブラリー

災害復興の日本史

東日本大震災から5年の歳月が過ぎた。私は鎌倉に住んでいるのだが、震災当日は東京で働いていた。東京でも最大で震度5強、さらにその後も数度にわたる震度4クラスの地震が襲い、未知の恐怖に襲われたことを今でもはっきりと覚えている。東北では壊滅的な被害に遭い、福島第一原発周辺では今もなお戻れない方々がいるのだという。復興に向けて進んではいるものの、まだまだ復興に向けての課題は山積としている状態にあるという。 […]

流行歌の誕生―「カチューシャの唄」とその時代

本書のサブタイトルにある「カチューシャの唄」は1914年(大正3年)に発売され、大ヒットした。そのこともあり、歌詞の中にある「カチューシャかわいや わかれのつらさ」が流行語にもなった。昨年、その発売からちょうど100年を迎えたと言うことから、流行歌の歴史はどのようなものだったのか、その「カチューシャの唄」が発売された後、流行歌になった「ゴンドラの唄」などとともに考察を行っている。 ・「カチューシャ […]

名づけの民俗学

地名や人名の歴史・習俗についてどのようなルーツで名づけられたのかについて考察を行っている。特に「人名」については毎年、明治安田生命が「名前ランキング」と言うのを行っており、男女それぞれ上位100位まで公開している。どこがソースだか忘れてしまったが以前ニュースで特徴的な名前のような記事もあれば、過去に比べて名前も変化しているというものもあったような気がする。 それはさておき、人名にしても地名にしても […]

日本の味 醤油の歴史

日本人にとって書かせないものとして「醤油」がある。料理の「さしすせそ」としても「せうゆ」として「醤油」が挙げられる。日本における「醤油」の歴史は深く、日本でも広く扱われているだけではなく、海外でも英語で「ソイ・ソース(soy sauce)」として愛されている。 「歴史は深い」と書いたのだが、そもそもの歴史はどのようなものなのか、本書は醤油そのものの歴史から、関東・関西・九州それぞれの地方の醤油の歴 […]

四国遍路―さまざまな祈りの世界

四国八十八カ所の寺院を巡る「お遍路」こと「四国遍路」、元々平安時代から始まったのだが、平成に入って「一大ブーム」となった。前首相である菅直人も2001年と、首相を退いた2011年の2回お遍路を行った。 そのお遍路にはどのような思想があり、どのような魅力が存在するのか。本書は「四国遍路」にまつわる思想と文化、そして魅力を追っている。 <四国遍路の思想> 最初に四国遍路は平安時代に誕生した […]

文明開化失われた風俗

「ザンギリ頭を 叩いてみれば 文明開化の 音がする」 明治時代の文明開化を象徴する非常に有名な都都逸(どどいつ:七・七・七・五の音数律で歌われるものであり、江戸時代末期に誕生した)である。 1853年にペリーが浦賀沖に来航したことをきっかけに明治維新への潮流が巻き起こり、その一方で様々な外国文化が日本に入ってきた。とりわけ文明開化の時代では「牛鍋」というのが大流行した。江戸時代まではこういった「肉 […]

西南戦争

西南戦争といえば明治時代の士族反乱の中で最大のものと位置づけられている。この西南戦争は他にも「丁丑(ひのとうし)の乱」とも呼ばれている。簡単に解説するが1876年に明治政府は廃刀令など士族たちの特権を奪い精神的なダメージを負わせた。 それに強い不満と怒りをもった西郷隆盛らが蜂起して起こったのがこの反乱である。結果的に言えば官軍によって鎮圧されたが長きにわたる間多くのドラマを生んだのもこの戦争である […]