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演出

時代劇の「嘘」と「演出」

この頃地上波では時代劇が少なくなってきているといった声がある。しかしながら時代劇は今もなお放送されており、CSでは「時代劇専門チャンネル」と呼ばれる時代劇を中心に扱っているチャンネルがあり、なおかつ他のCSチャンネルでも時代劇を取り扱うことが往々にしてあるため、全体的に少なくなってきているとは言えない。 私もいくつかであるものの時代劇を観たことがある時代の情緒はもちろんのこと、時代劇独特の殺陣(た […]

市川猿之助傾き一代

市川猿之助の名跡はすでに四代目に受け継がれており、本書で紹介される猿之助はその前の代であり、現在は二代目市川猿翁である。現在でこそパーキンソン病を患っており、満足に舞台をこなすことができないのだが、現在は実子である九代目市川中車(香川照之)の稽古指導を行っている。三代目猿之助は歌舞伎界の孤児でこり孤立無援の状況、なおかつ新聞や劇評家からの批判にもさらされながら、ケレンの演出やスーパー歌舞伎を誕生し […]

『サウンド・オブ・ミュージック』の秘密

映画の中での名作にはいろいろあるが、今でも色あせない名作も存在する。その名作の一つとして1965年に公開された「サウンド・オブ・ミュージック」がある。ミュージカル映画の傑作である作品がいかにして今も人気があるのだが、映画評論家・批評家の間では「通俗的すぎる」と評価は低い。 とはいえ今もなお語り継がれているのには、いったいなぜなのか、本書はその秘密について取り上げている。 第1章「導入部の魔術」 作 […]

魅せるひとの極意

演出、美術、通訳、音楽、衣服、写真…と様々な世界で「魅せる」方々が何を愛読しているのか、と言うのを紹介した一冊である。 様々な世界で「表現」をし、人々を魅了させる人たち。その表現を醸成させるために何を読み、糧にしてきたのかがよくわかる。 紹介されている本も結構面白く、「名作」と呼ばれる本はほとんど無い。むしろ「スミ箱」と言えるような本が多い。まるで焼き魚の美味しい所の如く、その「スミ」である所の本 […]