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漢字

五感で読む漢字

日本にはひらがな、カタカナの他に漢字も使われる。その漢字は1945字ある常用漢字の他に、1万以上もある常用外漢字もあり、ヴァリエーションが豊富である。その漢字の成り立ちもそれぞれ異なっており、漢字の使用によって表現が彩っている。本書はその漢字について「視覚」「聴覚」「味覚」「嗅覚」「触覚」で成り立つ「五感」でどのようにして感じるのか、そのことについて取り上げられている。 第一章「「目」に宿る霊力」 […]

日本語にとってカタカナとは何か

日本語には様々な種類が存在する。ひらがな・カタカナ・漢字とあるので、その組み合わせによって、日本語には繊細な表現をすることができる。その中でもカタカナはいったいどのような存在なのだろうか。本書はドラマなど最新のエピソードを交えて定義づけている。 第一章「日本語はかわいい!」 「かわいい」と言う言葉はクールジャパンが隆盛していったとともに、「Kawaii」と言う風に外国語でも通じる言葉となった。その […]

適当な日本語

「適当」の意味合いは2つある。第一章の冒頭にも取り上げられているが、一つは「いいかげんであること」、もう一つは「適切であること」と、2つの意味であるが意味合いが大きく異なる。日本語は絶えず変化しており、使われ方からして一つ目の「いいかげん」に使われることもある。しかしTPOをわきまえ、文法的に正しい二つ目の使われ方もある。特に「日本語の乱れ」として槍玉に挙げられるのが「いいかげん」と呼ばれるもので […]

百年前の日本語――書きことばが揺れた時代

「日本語の乱れ」というものが日常茶飯事にように言われているのだが、実際に「正しい日本語」とは何なのか疑問に思うことがいつもある。もっとも日本語も歴史と共に変化をしていると言う考えを持っており、変化の中に相容れられないものがあるのかも知れないと勘繰ってしまう。 そこで本書は今から百年前の日本語はいったいどのようなものだったのかを取り上げている。百年前というと、今年から遡ると大正3年の時である。ちょう […]

常用漢字の事件簿

すでに国語の授業で習っている人も多いと思われるが、常用漢字は、普段文字を見る中で最低限覚えるべき感じのことであり、その漢字数は1945字にものぼる。高校までに覚える漢字の数であり、日本漢字能力検定の2級の範囲に相当する。 普段から使われる常用漢字を時代背景と事件をもとに漢字にまつわる「事件」を本書では追っている。 1.「無邪気な子どもの物語」 常用漢字が採用されたのは1973年のことである。それま […]

白川静 漢字の世界観

白川静と言う人をご存じだろうか。私も本書に出会うまで名前だけしか知らなかった。 本書を読んでいくと白川静は3年前に亡くなられた漢文学者、漢字学者である。生涯甲骨文や金文と言った漢字や漢文を追求した学者として有名であり、漢字の研究そのものを愉しんだ人でもあった。本書はその白川静がどのようなことを遺してきたのかというのを「千夜千冊」で有名な松岡正剛氏が本を解き明かしながら考察している。 私は白川氏の研 […]