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産業

アニメの社会学―アニメファンとアニメ制作者たちの文化産業論

私自身アニメファンであるため、様々なアニメを視聴することが多くある。実際にこだわってみるのがストーリーの流れだったり、オープニングやエンディングといったものも重視する。作画も見るには視るのだがあまりこだわっていない方である。 私事はさておき、アニメ自体は既に日本のポップカルチャーの一つとしてあげられ、海外でも評価は高いのだが、社会学の学問の観点からアニメはどのように評価されているのか、本書ではその […]

ファッションの哲学

ファッションは元々身なりのことを表しているのだが、そのファッションにしても身体のこともあれば、さらには流行もある。流行の先には文化や産業、表現といった要素があり、表現の在り方もファッションとともに変わっていく。 ではファッションはどのような「哲学」を持っているのか、本書はそのことについて取り上げている。 第1章「着ているもので、その人がわかる」 私自身もそうであるのだが、ファッションに「無頓着」な […]

アグリカルチャー4.0の時代 農村DX革命

農業というと、最近のニュースでは良い話を聞くことがほとんどない。農家というと、困窮してしまい、農業を廃業する方々も出てきているという。またここ最近では災害により、収穫も落ちてしまうといったことも目にする。その一方で企業が農業に進出し、「農業のビジネス化」といった動きも見せているのもまた事実としてある。 本書はその中でも「スマート農業」という農業をデジタル的な観点で技術革新を起こし、新しいビジネスと […]

イノベーションはなぜ途絶えたか―科学立国日本の危機

イノベーション(改革)は人にしても、企業、さらには業界にしても必要なことであるのだが、往々にしてイノベーションは失敗することがある。本書は日本における科学や産業におけるイノベーションが途絶えたことを主張しており、かつその原因としては日本の社会構造そのものにあるとしている。その理由と、対策について本書にて述べている。 第一章「シャープの危機はなぜ起きたのか」 今でこそ台湾の企業である「鴻海」の傘下と […]

トラクターの世界史 – 人類の歴史を変えた「鉄の馬」たち

トラクターと言えば、農業でよく使われるのだが、それ自体の歴史は思っている以上に深い。もといトラクターの歴史そのものが産業革命の産物以降に生まれ、歴史的な背景のなかで変化を求められてきた産物の一つとも言える。別名「鉄の馬」と呼ばれるトラクターはどのように生まれ、歴史の中で彩ってきたのかそのことを取り上げている。 第1章「誕生―革新主義時代のなかで」 元々産業革命の中で農業の道具も革新されてきた。当初 […]

ここからはじめる観光学―楽しさから知的好奇心へ

観光は観光客にとっては普段ではありえないような体験を得ることができる。もっともその「観光」における影響について取り上げた学問が「観光学」であり、長年にわたって研究を積み重ねてきた。しかしながらその「観光学」はどのようにして研究を重ねていったのかは私たちにはよくわからない。その学問とは何か、経営・社会・文化などを中心に紹介している。 第Ⅰ部「観光と観光学」 そもそも観光とは何かというと、 「他の土地 […]

産廃Gメンが見た 食品廃棄の裏側

先月の節分では売れ残った恵方巻が大量に廃棄されるニュースを見たことがある。最もそれに限らず、過剰に生産した野菜を廃棄するといったことは私が北海道にいたときにほぼ毎年のようにニュースにて見たことがある。 もっとも私自身もスーパーの食品売り場のアルバイトをしていた時に食べ物を大量に廃棄するといったことがあった。そういったことを体験したとき、子どもの頃父親から「食べ物を粗末にするな!」と怒られたことを思 […]

デジタルサイネージ革命

「デジタルサイネージ」という言葉を初めて聞く。簡単に言うと「電子看板」を英名にしているのである。屋外でもデジタルの映像や画像が広告として使われ、様々な場所で大画面となって情報を届けるメディアである。最新技術を取り入れた広告技術であるが、あまつさえ看板広告の需要は落ち込み、減少の一途をたどっているという現実がある。 しかしデジタルサイネージには可能性があると著者は主張する。それはいったいなぜなのか、 […]

レッドマーケット~人体部品産業の真実

「人体部品産業」 日本にいる私たちにとっては想像すらできない市場が存在する。人の骨や臓器、血液や髪、精子や卵子、さらには人そのものにいたるまで売買されている。 誰もが目を覆いたくなるような市場はどのように蠢いているのか、世界の「闇」に潜む市場の真実が今、本書にて明かされる。 第1章「蹂躙される死体」 最初の舞台はインド。ある転落死した学生が死後から墓に入るまでのプロセスを描いている。そのプロセスの […]

ミッシングリンク―デジタル大国ニッポン再生

本書のタイトルである「ミッシングリンク」は直接訳すと「失われたつながり」のことをいう。 日本の情報通信産業にはそういったものがあり、それが国際競争力の強化を妨げている原因として挙がっている識者も少なくない。 本書はどのようなところで「ミッシングリンク」があるのか、そしてそれを解消するための処方箋とは何かについてを提言している。 1章「機器とサービスはつながっていない」 簡単に言えば携帯電話・スマー […]