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私小説

山海記

2011年 この年の意味というと、多くは11年前に起こった東日本大震災を想像するだろう。無論私も同意見である。しかしこの年には震災と同時期に中東諸国にて「アラブの春」が起こった。また日本における天変地異として2011年台風12号による紀伊半島豪雨を中心に甚大な被害を受けた。本書は東日本大震災と紀伊半島豪雨の2つの出来事と場所を結びつけ、その土地の事情を実際に赴き、さらには地誌を通して歴史的などの共 […]

噓と人形

一言で言えば「変な小説」である。私小説というわけではなく、著者の名前、さらには自信がレギュラーコメンテーターを務めている番組なども紹介し、その傍らで架空のミステリーを展開するというものである。 もちろん著者自身を冒頭からくどいように出てくるのだが、その著者自身がある意味裁判にかけられているようなタッチで、なおかつ猟奇事件に仕立て上げている。。 もちろんフィクションなのだが、著者が自分自身で十字架に […]

太郎が恋をする頃までには…

「蔵前トラックⅡ」になって初めて小説の書評を行う(ただしノンフィクション作品を除く)。今年から月に一回以上は小説を書評するが前身のブログ以来となるのでうまくできるかはわからない。しかし自分が思った事をそのまま書くことがその第一歩と言えよう。 さて、最初に取り上げる作品は「太郎が恋をする頃までには…」である。この作品の著者はフジテレビのプロデューサーである栗原美和子氏だが、小説は大概はフィクションで […]