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美術

光をえがく人

もしもあなたが気分が沈む、あるいはネガティブな状況に陥ったときに何を行うか。音楽を聴く、本を読む、飲食をするなど方法は沢山あるのだが、中にはアートに触れると言うのもまた心洗われ、ネガティブな気持ちから解放されると言う人もいる。 本書はそのような人たちを描いた短編集であるのだが、それぞれの境遇の中にある「アート」、そして触れることによってもたらされる効果が見て取れる。もっともアート自体は論理では無く […]

西洋美術とレイシズム

よく言われる「美術」となると、必ずといっても良いほど西洋美術を連想する。その美術作品の中には、当時の政治背景はもちろんのこと、連想したものの考え方などが反映される。決して「美」だけを表しているだけでない。 そのため本書のタイトルにある「レイシズム(人種差別主義)」もまた表現を行っている部分もある。今となっては反レイシズムの動きが活発化しており、むしろレイシズムな表現はタブーとされているが、本書で取 […]

ホモ ピクトル ムジカーリス―アートの進化史

人体のことについて、もしくはアートについて、多くの学問から考察を行うと行った本は少なからずある。現在もアニメにて放送されているマンガ「進撃の巨人」を解剖学の観点から紐解いたものもあれば、アニメや特撮で出てくる怪獣を生物学の観点から考察を行っているものまである。 では本書はどうか、本書は神経内科の観点から人類の進化、さらには「ヒト」そのものの絵画をどのように見ているのかについて取り上げている。 第一 […]

「進撃の巨人」と解剖学 その筋肉はいかに描かれたか

現在「進撃の巨人」はNHKでSeason3が放送中である。物語はもうクライマックスといった所にあると言っても過言ではない。今から6年前にSeason1が放送された時には一大センセーショナルとなり、OP曲が紅白歌合戦で歌われた。しかもその進撃の巨人で話題となったのは和田アキ子似の巨人がいたという(本人も認めており、後にアプリのCMで出演することとなった)。 それはさておき、本書は「美術解剖学」という […]

アートに学ぶ6つの「ビジネス法則」

私自身、アートの世界にあまり踏み行ったことがなく、それ故に詳しくない。しかしアートの世界に出会うようなチャンスがあれば、踏み入れてみようかなと考えている。 私事はここまでにしておき、アートとビジネス、本書の「はじめに」にも言及されているのだが、2つは関連性がない、むしろ対極にあるのではと思われがちなのだが、実はつながりを持っていたという。もっともアートとビジネス、どのように関連付けられるのか、本書 […]

ジョルジョ・モランディ-人と芸術

有名な画家というと数多くいるのだが、20世紀に入って代表する画家というと一握りしかいない。またその中には美術の造詣が深くなければ知ることがなかった人物さえもいる。本書で紹介されるジョルジョ・モランディはどちらかというと後者といっても過言ではない。モランディは画家であるのだが、静物画をこれ以上ないまでに追求してきたと言われている。モランディは具体的にどのような絵を描いてきたのか、そのことを取り上げて […]

教授と少女と錬金術師

元々著者は美大出身で油絵の専攻である。その専攻した油絵の技術は本書にも生かされている。生かされている場所というと油絵の絵の具をはじめ美術史家の人物描写などが挙げられる。 ちなみに本書はどのような本なのかというと、ある薬学部の学生が育毛や油脂の研究を進めていた。その油脂の成分からそこから乾性油を作り出す。その作り出す中で髪の毛と神との共通点とは、油脂と油絵とは何かを様々な角度から取り上げているのだが […]

「モナリザ」の微笑み

世界的な名画であり、イタリアの画匠であるレオナルド・ダ・ビンチの代表作の一つとして「「モナリザ」の微笑み」が挙げられる。その「モナリザ」はダヴィンチの友人の妻が「モナリザ」だったことから作品名が「モナリザ」になった。 「世界的名画」として取り上げられる「モナリザ」だが、「微笑み」をはじめとした多くの「謎」が残されている。本書では「モナリザ」を巡る謎の数々について取り上げている。 Ⅰ章「モナリザは微 […]

美女の骨格 名画に隠された秘密

「美人」と考えるのは人それぞれである。「人それぞれ」である理由は個人の価値観もあれば、美的センスもある。本書における「美人」はあくまで一般的な意味で「美人」である。その「一般的」という理由は「解剖学」や「認知科学」という意味で学問的な観点から指している。一般的な美人について本書では「美術解剖学」というユニークな学問で考察を行っている。 第一章「美しさの秘密は“骨”にあった」 本書のタイトルは「美人 […]

印象派の誕生―マネとモネ

フランスでは19世紀中頃に「印象派」というものがあった。代表的な人物として挙げてみると、本書の副題にあるマネとモネ、ゾラ、ルノワールと枚挙に暇がない。クラシック界でも同じように「印象派」があり、ドビュッシーやラヴェルが活躍した。本書は印象派の研究の中でもマネとモネの比較を中心に「印象派」によって美術の趣がどのように変わっていったのかを考察している。 第1章「印象派の成り立ちを見てみよう」 印象派が […]