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自由主義

小泉信三―天皇の師として、自由主義者として

本書で取り上げる小泉信三は経済学者であり、本書のサブタイトルにもある「天皇の師」でもあった。その「天皇」は現在の上皇陛下であり、戦後間もない時に教育掛となった経緯がある。こちらの詳細については第4章で詳しく述べることにするのだが、経済学者として、上皇陛下の教育掛として活躍した小泉信三の生涯を評伝として取り上げたのが本書である。 第1章「父と修学時代」 小泉信三の父は小泉信吉(こいずみのぶきち)であ […]

サブプライムから世界恐慌へ 新自由主義の終焉とこれからの世界

サブプライムローンの焦げ付き問題が発生したのは2007年夏頃、世界恐慌こと「リーマン・ショック」が起こったのは2008年秋だった。その頃からか経済は急速に衰退し、資本主義のあり方も問われだした。本書はそれの要因について様々な考察を行った一冊である。 結論からいうと「社会主義」が誕生するだろうといっているが、日本は元々「民主主義」は標榜しているものの、「社会主義」のような国家形態だった。当ブログで何 […]

新しいアナキズムの系譜学

「アナキズム」というのは一体何なのか調べてみると、 「国家を廃絶し、自由な個人から構成される、相互扶助を基調とする小さな地域共同社会または中間的集団の確立を主張する思想」(Wikipediaより抜粋) いわゆる「完全自由主義」や「無政府主義」という思想である。アナキズム自体は19世紀にフランスで生まれた思想であるが、本書はそれとは違った新しいアナキズム思想というのを標榜している。自由主義や無政府主 […]